Cendrillon palikA 感想

f:id:stnb5291024:20190115011647j:image

 

オトパで発表された当初から一番気になっていた作品。パリカは本当に買ってよかった。いつもキャストメインで乙女ゲームを選んでたから、一寸の迷いはあったもののそんなものは関係なく楽しめた。世界観、モチーフなどなど、何より不快なキャラがいないのが大きい。

 

2018年はオトメイト作品が充実していると言われてたけど、そのラインナップに並んでもいいと私は思う。個人的にシャレマニより合ってた。Switch移植に伴った一作目だからか、普及率が低いのが悲しい悲しい。パリカは色んな人の性癖にささるシーンが多いと思う。何よりテーマが「涙」で私にはめちゃくちゃ刺さった。泣き演技をめちゃくちゃ堪能しました。

物語も一話一話違って、飽きることなく楽しめます。

 

 

http://www.otomate.jp/cendrillon_palika/

 

 

以下ネタバレ有

 

 

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190105152722p:image

黑禰[クロネ]=スピネル(cv.浪川大輔

プロモーションビデオしか見てなかったから、初っ端かなり冷たいのにビックリした。そのポジションは絶対憂漣だと思ってた。

恋愛過程すごく丁寧だなって印象だけど、このヒロインじゃないと無理。私だったら早々に帰ってる()距離縮まってからは好意全開具合がすごいすごい。全身でヒロインのこと好きって言ってる。こう泣きそうになる声がさすが浪川さんって具合で大満足。震え声が似合う。


ハピエンのあっさり具合は否めない(紫遠とかなら割と納得できたかもしれない)けど、愛の力って偉大だから、、反して哀哭エンドは愛する糸遠の件は許せないんだよね…。それを除けば、執着やら依存やらで完璧過ぎるエンドだった。

カリガネは最初から怪しいと思ってたけど、半端なくやばいやつだった。CV.榎木さんはニルアドでいい人過ぎたから演技の幅に感服しました(そこ)

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190114234913p:image

紫鳶[シエン]=クリノクロア(CV.日野聡

ドメインだから内容薄そうとか思ったけどめちゃくちゃ濃かったし、シンデレラをなぞった点は胸熱だった。実は王子様だったとか、幼い頃に一度会って約束してるとか女の子なら一度は夢見る運命的で最高のシナリオだった。

大人っぽいのに無謀で、がむしゃらで放って置けない。泣きながら助けてと言うシーンが好きすぎる。プレイボーイっぽい言動は想像通りだけど最初のイメージとは違って、割と奥手かなって思う。大人だからこそヒロインに遠慮しちゃうのは好きすぎた。

 

ハピエンの「俺の涙は君のもので、君の涙は俺のものだ」ってセリフがめちゃくちゃ刺さった。どこまでも王子様過ぎてカッコいい。だから余計に哀哭エンドは一番怖かった。なんか2人にとっての幸せは何にもなくて、憂漣を忘れてしまうのがつらかった。

 

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190115000125p:image

泣虎[ナトラ]=ピオニー(CV.鳥海浩輔
俺様っぽい印象だったけど、大型犬っぽくて案外可愛い。個別に入ってからは「むー」とか「にこー」とか怒涛の可愛い。すっごいピュアでブラコンで、ビジュアルとか関係なくてこんなに可愛いんだなって思った。

 

婚約者になる流れは唐突過ぎたけど、泣虎なりに理由を作ってでも力になりたかったんだなって終わった今は思う。泣き演技が性癖すぎるからこのルートは胸いっぱい。ハピエンの兄弟愛なにあれ?全部持っていかれた。哀哭エンドは綸燈さんと兄弟だな〜〜!!!って感想。ゆっくり時間をかけて諭してる。でも最後に封印ってワードがぴったりハマった気がする。

鳥海さんのお声と私は相性良くないと思ってたんだけど、ごめんなさい。めちゃくちゃ素敵でした。

 


この段階で透京勢が気になり過ぎる。

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190115000608p:image

憂漣[ユーレン]=ミュラー(CV.内田雄馬
絶対最初冷たいと思ってたのに他ルートでも普通に優しくてびっくりした。ドストレートな上ド天然過ぎて、これは好きになっちゃうよなって思う。現に私も一番の推しになりました。


自分の感情に疎くて頭がいいからこその不器用さにときめいたし、"恋がわからない"の丁寧な描写にライターさんの腕が光ってた。ガラスの靴を叩き割るのにはビックリしすぎて笑っちゃったけど、そう言う分かりやすい独占欲の表れは大好きだから頰が緩んだシーンの一つ。
1つのことにしか集中出来ないから、ヒロインに対して独占欲強すぎてすっごい面倒だけどそこが愛おしい。クーデレ、ヤンデレ、甘えたなど色んな要素が憂漣にはあって、溢れんばかりの女経験ない感じが最高の萌えポイント。


ハピエンは初っ端、おはようが愛おしすぎてドキドキした。あ〜〜幸せってつい呟いてしまうレベル。それ以上に哀哭エンドがほんっとうに理想的過ぎる。狂気的な愛を正当化させる方法も、自分を捨ててヒロインにしか向けない愛情も、ウルトラスーパー好み。とにかく愛おしい推し。

 

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190115003048p:image

綸燈[リンドウ]=ウィステリア(CV.興津和幸
謎が多くて、他√でも残酷かつ冷酷な場面が多かったからいろんな意味でドキドキしてた。現に闇しかなかった。蝶を引き寄せる体質やCV.、表情も相まって色気がすごい。すべてを笑顔でそつなくこなしてしまうタイプだから、クローゼット内に入って背後にいた時も変わらないのは怖すぎて冷や汗かいたレベル。

 

記憶がないのをいいことにグイグイくる綸燈さんは割と好き。過去に囚われ趣味とか諸々、執着心からくるもので「標本」とか「蝶」とか言う単語をここまで意味ありげに繋ぐシナリオはすごいなと思った。


幼馴染組と食事してる時はマックスで楽しかった。単純に言うと好みではなかったけど、興津さんのお声を堪能できる点は非常に満足。

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190115010225p:image

廻螺[エラ]=アマルリック(CV.花江夏樹
パリカは廻螺くんに一目惚れして買ったと言っても過言じゃないくらいだから、待ちに待ったルートは初っ端から怒涛の展開。Mの弟どころか本人だったとは想像もしてなかった。可愛い要因だと思ってたのに一番策略家で、ドストレートにヒロイン攻略しようとしてくるしで中々の計算っぷり。

 

謎とか色々引っかかっていたものがスルッと解けていったシナリオだった。Mと(自問自答して)話してる際の、ちょいちょい闇落ちしそうなのが楽しい。そんな中でも廻螺くんとMの支えになれるヒロインめちゃくちゃ格好いい。

 

二人が同い年だからこその距離感や雰囲気はすごく和んだ。謎が解けていく中で一番嬉しかったのは憂漣の文通相手が明確になったこと。案外相性がいいんだなあとほっこりしたワンシーンだった。

 

エンドの感想としてはヒロインと廻螺くんのアストラ、それぞれが前半後半と別れていて、二人じゃないと本が読めない一心同体感は胸熱。紫遠以上にガチの運命的な人だった。哀哭エンドの罪悪感を植え付ける方法は私好みではなかったけど、CV.花江くんの意義を存分に発揮しているなってワクワクした。

 

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20190115010244p:image

歌紫歌[カシカ]=ガレ(CV.杉山紀彰

第二のお兄ちゃんみたいなポジションだし、途中から利用されてるだけじゃんと思って正直眼中になかったキャラだったんだけど、そういえば私は美人にめっぽう弱いんだった。掌の上で転がされてるのが楽しかったし、闇感がなかなかに中毒性あった。好きです。


ピクニックやブランコのシーンがそうだけど、ヒロインを子ども扱いしないところがすごく好き。ハイリちゃんと同い年だから余計に好感度上がった。


憎しみと怒りの中で200年の時を経て、ヒロインに出会うことで何かが変わってハピエンこそが歌紫歌の救いなんだろうなあと思った。「お前が思ってるより、俺はお前が好き」はズルい。他キャラは割と好きがオープンだから、そう言う一言がグッとくる。デートシーンも含めて、幸せそうなのにうるっときた。
哀哭エンドの血を滲ませたキススチルが好き過ぎる。その後は悲しいの一言に尽きるけど、歌紫歌が幸せならそれでもいいかなと思えるほどに毒された。

 

 

 

--

 

 

常に死と隣り合わせの環境が、ドキドキ感を増しこの物語が良い方向に進んでいる気がした。かつイラストやガラスが割れるようなシステム音、bgmもすごく神秘的で美しい。

Chapterが終わるごとに、キャラ目線で語られる作りが一番気に入ってる。いい声を堪能しつつ、キャラの心情を考えられるのが良い。あそこだけすぐに読める機能があれば良いのにな、と思ったり。

 

全ルートを終えて思うのは、ラリック兄妹尊い糸遠がもう大好き過ぎる。兄が滅茶苦茶欲しくなった。優しくていつでも味方でいてくれるお兄ちゃん最高。エリスちゃんの男嫌いの理由とか、まだ知りたいこと沢山あるのでFDが欲しいです。本当に欲しい…。

これからたくさんの人がプレイしてくれますように、FDが出ますように。

 

 

 

 

2019.01.15