Collar×Malice 岡崎√ 感想

 

※ ネタバレ有り

 

 

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岡崎契(CV.梶裕貴
超絶優しいけど食えない男って第一印象。マイペースのゆるふわ系だけど、例え寝ていても敏感に気配を察知出来るのはポイント高い。スペック万歳。吉成くんもかなり高い技術持ってるってことだよね、万歳!!


岡崎さんは警察官であって、事務所メンじゃないので近付きたくない相手。かつ、あの柳さんにも警戒されている相手なので余計にね。このゲームやってるとミステリアス系マジで恐怖対象になっちゃうから。

 

 


「守るためには必要な犠牲だってある」と断言してくれるのは私の中でかなり好印象でした。最もだと思うし、SPっていう特殊な職業を表している一言だと思う。誰にでも優しい岡崎さんが言うからこその重みがある。

この√のヒロインは生温く感じて好きになれなかったんだけど、だからこそ喝が響いてくるんだなとも思った。「今、キミが出来ることはないもない」と戒めた上で、「今、キミがしなくちゃいけないことがある。キミにしかできないことがあるんだよ」とド正論の中にも優しさを含ませることのできる岡崎さん出来る男だ…!!!!
一緒に慌てるわけじゃなくて、状況の判断と指示を的確に出来る人は単純に仕事ができて格好いい。

 


仕事じゃないときは、ゆるふわ系の岡崎さん。あくまで自分の我儘だとして、手を握って職場まで着いてきてくれたり、"キミを守りたいから"と言われたら懐柔されてしまう……しっかり外堀から埋めていく感じ嫌いじゃない。

 

 

 

 


そして、今回の容疑者1菅原。
"あの人と一緒に死ねたら、幸せ"だと思う相手が【アドニス】のボスだし菅原と会ってみたことで、また組織とヒロインの関係性に謎が深まりました。正直、同じ女性としてはめちゃくちゃ同情してしまったし、人生辛くてしょうがないときにゼロが偽善でも助けてくれたんだな…と思うと切ない。

 


菅原に同情してしまったヒロインが自白を促したいと岡崎さんに相談するんだけど、

「ぜんぶ選ぼうなんてことしたら、逆に救えるはずだった人たちを救うことができなくなる」

「【守る】と決めたなら、そのために譲っちゃいけないものがあるはずだよ」

としっっかり叱責してくれます。とにかくこの√のヒロインは生温いんだよ…!!(笹塚√の自分を思い出せ)

 

岡崎さんは【役割】のために自分を殺してでも、信念を貫ける。

だから、首輪の存在がバレたとき迷わずヒロインに銃を向けた岡崎さんには痺れた。この時点でも結構ヒロインに好意はあったと踏んでいるんだけど、それでも【役割】の方が重要でプロのSPだと痛感させられた。

この時、すぐにでも殺されなかったのはなんでだろう。岡崎さんは初期段階だったら絶対に警察に言ってたし、この時のゼロの心情も気になる。

 

 

 

ここから岡崎さんの闇部分に突入しはじめます。「オレの願いを叶える理想の人なのかもしれない」って期待する人でヤバくないやつは絶ッ対にいません。絶対です。

"逃げない"選択をすると「見つけた」と嬉しそうな岡崎さん。ここから本格的に守るべき人として警護してくれることになるんですけど、なんだろう…この辺から全然ときめかなかなってしまった。

「何があってもキミを守るから、何があっても逃げないで」って釘をさされるんですけど、ヒロイン個人を見てるわけじゃなくて【守るべき人】として認識しているズレがある。

 

今までよりいる時間も長くなって、正式に守護してくれてはいるんだけど……。特別な存在だ、可愛いだ、言われるから進んでるように思うんですけど、よく考えたらそうじゃない気がしてモヤモヤする。

 

 

 

 

ここから首輪を外すために、事務所メンに頼み込むシーンは好きでした。危険を顧みずにヒロインを囮に使うべきだし、危険なときはオレが守ると言えるだけの実力があるのは格好いい。

ヒロインを守って傷だらけでも、慣れてると言い放てるのは素直にSPかっけぇ…と思いましたが、ここからの岡崎契が曲者だった。"守りたい"と言うよりは、"守り死にたい"んだよね。

過去、自分を守って死んだSPの同僚の死に際が極端に言えば惨めに思えた。だから、自分はSPとして精一杯誰かを守って死にたいと思って生きてきた。だから、それはヒロインじゃなくてもいいし、とにかく綺麗な死に方をしたいだけ。

 

 

ここからが、堂々巡りなパート。

 

オレを利用してでも生きなきゃいけないでしょ?とド正論だけど納得出来ない答えの岡崎さん。「約束したよね。何があっても逃げないって」が期待してんだから応えてくれよ感。

大揉めしてお互いに納得出来ない中で、以前の岡崎さんなら卒なく嘘を付けていたのにって描写は好感持てました。

 

ここからの無自覚天然の吐露するような告白!!榎本さんのツッコミが可愛すぎてそっちに気を取られた(贔屓)3人やって榎本さんだけちゃんと告白してないのはなぜ?????

好きだから嘘を付きたくなかったんだ…と自覚するのは良いですけど、そう言うのもムード大事に言いましょう。(?)

 

 

 

 

そして、事件の山場。

首輪からひとりでアジトに来いと指示され、岡崎さんの身の安全のため身を犠牲にして乗り込もうとします。

が、ここで香月と完全に向き合える展開がやってくるんですよ。ここで(T ^ T)何かを悟った香月が、「姉ちゃん。ちゃんと…帰ってくるよな」で心がめちゃくちゃ泣いた。ごめんね、香月に嘘ついちゃうことになるかもしれない(拗らせブラコン)香月くんもしっかりシスコンなんだよなあ〜〜!!!愛してるよ弟!!!!!

 

で、結局、岡崎さんには嘘付いて一人で行こうとしたことがバレてしまうんだけど

「キミの嘘、オレが見抜けないと思ったの?」

「オレはSPだし、尾行なんて大得意だし、キミの小さな変化なんて見逃すわけない」

「自慢じゃないけど、そんな首輪なんかよりよっぽど、オレはキミの全部わかってるから。……逃げられると思った?」

が好きだった。しっかり大好きで執着して、守りたい人でもあり好きな人なんだよね。正常な感情を得つつある。

 

 

三条は今までの容疑者と少し違っていてかなりの重要人物でかつ、結構話が通じる。かなり核心に近づいているなってドキドキしました。

元警察官で、自分なりの信念や正義があった人なんだなとわかる。彼の過去もかなり壮絶で、出会うタイミング次第で分かり合えた人なのが切ないなあ。

突然のCV.鳥海浩輔が次めちゃくちゃ楽しみ。

 

 

この√バトエンがかなり印象的で、【キミじゃなかった】は結局期待外れだった…と死ぬ寸前にまで強い未練を持って言われるのキツイんだけど、【最後のお願い】では、理想の人で死ぬことに執着していた時期なので、心底嬉しそうに笑うアンバランス感。結構好きでした。

 

 

 

執着と愛どっちでもいいや、ってニュアンスのafterいいね。FDに期待できる終わり方。

お疲れ様です。