数乱digit 陸平崇樹√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

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陸平崇樹(CV.興津和幸

【陸(ろく)】に位置する崇樹さん。
数研メンバーの最年長で立場上副会長という感じ。とにかく無口で放っておけば、マジで喋らない。つまり他√ではほぼお声を聞けないということ。CV.興津和幸がもったいない…!(そこ)
かつ、先祖代々争い事がとにかく嫌いであり、崇樹さんはじゃんけんすらも拒否する徹底ぶり。


ただ、優しくて穏やか無害と言う人は闇を抱えているのが鉄則です。


超平和主義の崇樹さんに疑問を持つのは当然で、個別入って初っ端から「人を殺したんだ」という返答をくらいました。
気になるの分かる!ってスタート良かった。
こっから焦らされた!!気になったモヤモヤを解消するために、それとなく数家の人たちに聞いてみたりするんですけど確証の持てるものはなく。崇樹さんにはそんなつもりないんでしょうけど、のらりくらりと躱されている感覚。CV.と雰囲気が相まって喋りかけにくい。


やっと屋上で、本当なのか?と確認できるタイミングがやってきました。そして、陸平家の信念のようなものも教えてもらいます。
陸平家は代々、どんな些細なことでも争い事に身を投じることが禁じられている
梵村の長を決めるのに仲間同士が傷つけ合う以外にも方法はあると、陸平家の始祖はそう説き、数乱戦を辞退した

愚直に最後の数乱戦から300年間揺るがず伝えられてきていることがまずすごい。信仰であり洗脳のようなものなんですが、「誰かを傷つけてまで得るものに価値なんてない」と言い切れるのが崇樹さんの強いところであり弱いところなんですよね。


そして、「友人を殺した」は数家の力で揉み消した問題であり多分事故。喧嘩したことで友人を傷付け、怒った父は母に手を出したという負の連鎖。"争ってもいいことはない"を突きつけられたから、ここまで徹底しているんでしょう。だから、何かあっても戦わないし、傷付けたくない。
「例え君が危険な目に遭っていたとしても俺は…」

いろんな意味に取れるのがいいなあ。この段階では、"戦えないよ。助けないよ。"が正解なんでしょうけど、これが変化していくんですよね(^^)って気持ち。崇樹さんが絆されていないのがポイント高い。彼ならきっとこう言うよなあって言うのが分かる。

 

 

 

 


そして、ヒロインが崇樹さんを数家の戦いから遠ざけるために何かできないかと考えて【和数同盟】を結成。
とにかく、崇樹さんが戦わないことを念頭においていて、「先輩は平和の象徴でいてください」と説き伏せるのがめちゃくちゃ好きでした。だから、何かあったら私が守りますスタンス。あ〜かっこいいヒロイン。崇樹さん同様に「誰に対しても大した関心がない」に該当するヒロインだと思うんだけど、"先輩には悲しい顔じゃなくて、笑っていて欲しい"と淡すぎる恋心を抱くのがえもい。エモーショナル。

 

 

心穏やかに過ごせた体育祭。

今まで一度も参加してこなかった崇樹さんが気が言うなら考えてみる…まで進歩してるのにきゅんときた。この距離感ゆっくり進む感じ好き。

体育祭も参加するだけで、例え綱引きだろうと綱は引きません(笑)でも、ヒロインを支えることは争いじゃないよねって自己分析して手を貸すのがさあ…なんかめちゃくちゃ好きでした。時々笑顔を見せてくれるのがまた良いんですよね(;_;)

 

 

ここから、ラストスパートに入っていきます。

殺してしまったであろう友人が数研の部室に現れ、直訳すると仲直りしたかったと教えてくれます。タイミング悪く会えなかったんですが、もう一度会うべきだと促すヒロイン。もちろん、崇樹さんは会う資格がないと拒否しますが、ヒロインはどうしても和解してほしい。これは崇樹さんが解決すべき問題。その思いから、貴方のためには戦えないと同盟解消しました。

気まずいムード突入しても、崇樹さんは慈愛に満ちていてまた良いところ出ているんですよね。数乱戦が起こるたびにお互いに柱を確認しにきて、零、陸が光ってなかったら安心するみたいな。すれ違っても想いあったるのズル。

 

 

 

最終章は王道で好きでした。

それ以前に巡にマジでイライラしてしまった。大丈夫?体調悪いって言ってんのに、しつこいし、攻略出来るんかこのクズ(酷い言いよう)

 

ここで崇樹さんが、お守りを握りしめる過去の自分と対峙します。何があっても争うなという父の言葉を守り続けてきた彼が葛藤します。

「大切な人が目の前で傷つけられていても…それでも?」

「違う、違うよ、父さん。それじゃ大切なものは守れないんだ」

「俺は、大切なものを守りたい・・・だから」

 

「誰かを傷付けなければ君を守れないなら、俺はもう迷わない」

全私が歓喜した。彼女から離れろ、と普段と違った荒っぽい言葉遣いで戦い勝つところがエグい。好きすぎん?王道ってやっぱりいいよね。数家って何かしらの信念がある時持っている以上の力が宿る的なアレなんですかね?それとも普通にちゃんと鍛錬だけはしていたんでしょうか。どっちでもいいですけど、良かった。優しいストーリー。

 

崇樹さん相手にはヒロインから歩み寄ってるの良かった。好きです。

 

 

 SSでは、口下手な自身のことを相談しに行く崇樹さん。

真っ直ぐにヒロインを想っているのがユーザーにもしっかり伝わってくるのが良い。「寝ていてもいいから側にいて欲しい」ってヒロイン的には100点満点すぎませんか!?末永くお幸せに、とあたたかい気持ちです。