数乱digit 肆形有比√

 

 

 

※ ネタバレあり

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20200508001026j:image

肆形有比(CV.鈴木達央

【肆(し)】に位置する有比くん。

数研に属する超絶ネガティブな男の子。開始早々、虐められている有比くんを助けに入ったことで本作は展開していきます。攻略順調べよ〜と思ってみたら、まさかのラスト推奨。これは思ってもいない展開かな、とちゃんと溜めました。

このゲームをスタートして序盤も序盤、「俺みたいな陰気で気持ち悪い奴から名前で呼ばれても平気……?」がキタ。推しっぽい雰囲気もないしPVでサラッとみてました。思わぬところから可愛さにあてられたオタクは無事に有比くんに落ちました(意味のない太字)。

 

 

 

有比くんは先に明記したように、超絶いじめられっ子です。数研でそもそも嫌われているうえに、数家の中でも下位の家系。数家での立場がない即ち学校での立場がない上に、この性格ですからね。つまり、放っておけない子です。

でも、だからこそ誰よりも優しい。

学園に迷い込んだ傷だらけの野良猫のエピソードを有比くんに持ってくるのよかった。黒猫のクロに自分を重ねて「お前、沢山傷付いたんだよな。だから怖いんだよな」と。この独り言が、有比くんの根底ある部分ですよね。

 

優しい有比くんですか、「自分より弱い存在がいることで『俺はまだ大丈夫』って安心したいだけ」だと自分の弱さを受け入れられる、精神的な部分は誰よりも強いんじゃないかな。善意だけで行動するのは難しい、といったヒロインの返しも好きで、「君が俺を助けてくれたことが俺にとっては重要なんだ。だからいいんだよ理由は」と、ここまで言葉に出来るところが有比くんのいいところなんですよ。

小ネタですが、「良かったね、クロ。優しい有比君に見つけてもらえて」「私もお前になりたいよー。そしたら有比くんに世話してもらいながら自由気ままな生活が送れるのに」って零すヒロインにドギマギしちゃう有比くん可愛い。

 

 

さらに、もう6回目となる体育祭(やめな)。

やっと利保子さん率いる西軍に所属することができました。そして、男子はたった二人だけ。つまり、有比くんにもそれなりの重圧がかけられますよね。しかも、リレーのアンカーですよ!あの有比くんが。他√で散々会長がぶっちぎりだと言われている中で。

当人もめちゃくちゃ嫌がっているんですけど、有比くんの姿が見えないんですよ。察した方も多いでしょうが、ひとりで練習してる(T ^ T)♡弱い自分を認めた上で努力まで出来るの…??

「俺が一番でゴールするところを見たいって、君が言ってくれたから……」

エッ、好きじゃん。健気すぎて泣いた。たっぷり練習して、頑張ろうね!ってヒロインが声かけた後、夕焼けの照れ顔はMVPでした。

 

さらに、ハチマキスチルの流れでオタクは胸が痛い。「いつもこうやって、俺に優しくしてくれて……それだけで俺は……」俺は?!(うるさい)確実に意識してるってことが分かる。ちゃんと順を追って有比くんが惹かれていっているのが分かる(T ^ T)♡♡

 

リレーは生徒会長には勝てなかったものの、めちゃくちゃいい勝負しているの格好いい。脚の速い男がモテる理由が分からんけど、ちょっと分かった気がする。

 

 

 

 

 

そろそろ、有比くんの暗い部分が見え隠れしてきます。

「零崎家は憧れの存在」「零崎家が悪いと思えない」的な発言をずっとしてきていました。央助√で触れられていた零崎家と肆形家の関係性。肆形家は代々呪術関連を生業としてきたこともあり忌み嫌われ疎まれていました。しかし、零崎家だけは優しく接し守ってくれていたと伝えられてきました。だから、零崎家はヒロインは有比くんにとっては言葉通り特別な存在

 

この時の特別には呑気に素直にときめいていました。だって、その後の肝試しは軽々と抱き上げてくれる有比くんを見れるんですよ?ヒロインも自覚し始めるんですよ?しょうがない。

 

さらに、「君のために強くなりたい」と今までの自分を変えたいと言ってくれるんですよ。これがPVでピックアップされていたセリフですね。虐められて泣いていた自分を変えたいと思える理由が好きな子のため、それ以上に必要なことはありますか?ありません。

この時は闇の兆しくらいでしたね。多分。

 

 

 

有比くんは隠蔽された壱園家の秘密を知っている人間なのでした。

だから、会長を毛嫌いしていたんですね。央助√でビックリした表情を見せたり、二人で下校したことに過剰に反応したり。滅した末裔が大切な零崎家に近づく事が許せなかったわけです。

そんな中で、事件が起こります。

この時から有比くんの様子が確実におかしくなります。この事件が起きて数乱戦は一時停止、こんな状況で得するのは生徒会長しか居ないとあからさまに陥れようとする有比くん。これまでプレイしてきた人間は、会長がそんな人間でないこと、有比くんの仕業であることは分かりますね。普段の有比くんなら絶対こんなことしない。闇落ちへの道が確実に出来上がっている。

 

 

そこでブチ切れる巡も安易に想像できます。色々あって、有比くんを守りたいヒロインは央助さんと戦うことを決めます。が、その最中真剣で央助さんを刺したのは、他の誰でもない有比くん。「お前も聞いておけよ」と荒々しい口調に心躍ったのは秘密です。壱園家という存在を丸ごと憎んでいる様子で、央助さんをいたぶります。

本来、梵になるべきは零崎家だよ、と促してくるのですが、ヒロインは拒否します。そのことで、有比くんは自らが梵になることでヒロインを守ると闇落ちまっしぐらです。

闇落ち大好きーー!!()会長有比くんの表情良すぎるんですが。気弱な有比くんが一転、というのが良いです。

 

そして、有比くんが生徒会長就任。急に身体能力が上がったこと、人格が凶暴化したこと。これらは、全て肆形依代の魂が同調していたからでした。壱園を憎んだ心がリンクしてしまったが故に、今の有比くんが凶暴化しているそうです。そんな中でも、ヒロインにだけは優しいのは個人的にすごいキュンポイントなんですよね。立ち絵が変わって高圧的な闇落ちがいい!!!好き!!

 

 

この有比くんをとめられるのはヒロインしかいませんよね。どうすればいいか分からず、戦ぎの地で寝落ちしたヒロインに零崎篤人がリンクしたところで決戦です。

「君を傷付けるのは嫌だけど(中略)本気で行くよ」でガラッと声変わるのずるいんですが!まあそんな余談を置いておきます。

 

有比くん、依代さんを守りたいという想いの強さで勝利をおさめます。ここで、当人たちの意思とは関係ないと思われる白いリボンのエピソードで、依代さんとリンクした有比くんが涙を零しはじめます。ここで永い間想いあっていたことが示唆されます。さらに、有比くんを抱き締めたことで薄ら二人の影が。この時空を超えてやって一緒になれた展開……(T ^ T)♡♡♡普通に泣いた。まさか、肆である有比くんこそが公式の運命の相手だとは思わなかったから余計に萌えた。

 

 

ハピエンも文句なしに一番いい終わり方でした。黒猫エピの「強がる必要はないよ。お前はそのままでいいんだ。弱くたって、いいんだ」「きっとありのままのお前を必要としてくれる存在はいるはずだよ」が響いてくる。

物理的に強かったり、権力が強かったりする人たちが周りにいる中で「守られてばかりじゃ嫌なんだ。強くなりたい……俺なりにだけど」と自分なりの答えをくれる有比くん…( ;  ; )

もう一度伝えたいことがあるんだ、と。ハァ〜〜〜深呼吸している有比くんが可愛い。ここで悪戯を仕掛けるヒロインも可愛いし、「仕返し」で爆死した。ちょっと待って!!!!さりげなくスペック高いんですよ。明らかに奥手ですよ〜って感じで、バッチリ決めてくるしさり気ない。これやばいモテる。

「先に言わなきゃいけないことがあるのに」って反省するところまで100点満点でした。

 

お互いがいるから強くなれる。

これが数乱digitでした。

 

 

 

いい感じに締めれそうではあるんですけど、バトエンタイムです。こちらも大変満足な展開ですね。今度こそ"一緒に世界を壊そう"と。何にしろ時を超えて一緒にいられるなら私はかなり満足なんですよね。何があっても「君を離さない」を実行してくれる自信があるので、余計に好きです。

 

 

 

今作、光くんが一番好きなスチル三昧だと思っていましたがちゃんと更新されました。

有比くんが一番だよ(^^)/♡♡

さらに、お声を担当した鈴木達央様の技量に乾杯。闇落ちしかけの絶妙な暗さがあっぱれでした。大満足です。ありがとうございました。

 

 

SSでも、可愛さと気弱さは健全でした。

映画館に一緒に行きたいんだけど、彼女ホラー嫌なんだよねどうしよう…ってマジ可愛いが過ぎる。結論、彼女が死ぬほど眠い時に連れていこう!と解決策が抜けてて本当可愛い(頭抱え)もう可愛いしか言えない人間になっていますけど、問答無用で可愛いんだからしょうがない。

続いて、「強くなりたい」って喧嘩ふっかけられても逃げるのをやめる成長具合に泣いた。

さらに、「生徒会長のいる所に、君を行かせたくなくて…」しんどい(;;)そのネガティブな有比くんにちゃんと言葉で伝えられるヒロインが素敵なんですよ。有比くんの好きだなと思えるところのひとつなんですが、キスを予告する男ってポイント。大好きなんですよね。そうじゃない方もいると思うんですけど、「目を瞑って」って、本当やるときはやる有比くんなんですよね~~~!!!

 

本当に、すきを詰めまくったキャラに出会えてうれしい。

たくさん書いたのであとはまとめに。