百花百狼~戦国忍法帖~ 半蔵√

 

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

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服部半蔵(CV.津田健次郎

家康様お抱えの忍び組の頭領。

科目で任務に忠順、忍術にも優れており、ザ・忍びという印象を受けました。半蔵さんは、どの√でも結構美味しい立ち位置だな〜って思っています。

 

 

 

半蔵さんには一忍びとして、それなりに修行を積んでいる認定を貰ったぐらいの関係性です。これまで、甲賀の皆との恋愛過程だったので、まっさらなスタートは初でした。

私的にこの√の楽しいところは家康様のお戯れが見られるところですね。めちゃくちゃ顔が好きな上に、佇まいが美しいのでつい目を引かれてしまいました。

 

 

気を取り直して、

秀吉殺害事件はここでは黒雪の企みであり、助けてくれたのは月下丸といったまさかの兄弟連動展開。からの、半蔵さんの助太刀展開まであっという間だった…。

月下丸を置いていくのもつらいけど、ここで躊躇しまくってたら私がキレるので強引ながら合理的な半蔵さんで安心しました。あの半蔵さんが守ってくれるってマジで安心してプレイできました。本当に抜け目なく強いんですよ!!

 

 

恋愛というよりも敬愛に近いような雰囲気で終始進んでいきました。思ったことしか言わない半蔵さんだから、それが気遣いになってるのが寡黙キャラのいいところですよね。特に印象的だったのが、卑屈を植え付けられたヒロインに不要な謝罪はするなと言ってのけるところですね。代わりに、喝を入れてくれる言葉を統一しているのも半蔵さんの優しさだと思いました。稽古をつけてくれたおかげで着実に力をつけているのも好きな展開でした。

 

背中を預けたときは痺れた。半蔵さんが不要とした感情を逃亡生活の中で得た信頼関係が見事に補っていましたね。

 

 

半蔵さんは元は伊賀の忍びで、かがり様の幼馴染ポジションでした。

母親の自害した理由なんかもここで分かりました。本当にゴミクズのような父親で、本当に悲しくなった。ヒロインの卑屈を植え付けた原因は父親だったし、萎縮してしまう点すべてを跳ね除けるわけですよ。半蔵さんの側にいたことがプラスにしかなっていない関係性が良い。

 

これだけは捨て置けなかったのが、半蔵さんのことを母親も好意的に思ってたって言う…ここで私の恋心は終了しました(;_;)

 

ストーリー展開は本当に良かったですよ!?

ヒロインの名前を最初に呼ぶタイミングとか、吾郎さんに拐われて焦る半蔵さんとかきゅんとしないわけがない。

 

この√では、黒雪が本物の秀吉を殺害しているので最初甲賀による追い忍はなかったんですけど、石田三成がかき回したことで、今までの二重展開が待ち受けていました。容易に潜り抜けてきたからの二段構え!

 

 

 

でも、この√のいいところはマジで無事でいられるところですよね。甲賀の大事な仲間たちはみんな生きているし、一緒に居られなくなったとしてもお互いを大切に思い合っているんですから……超ハピエン。

 

 

もう心配ないね!と思っていたら、徳川忍び組からヒロインを殺せとの通達がくだります。

「生きていてほしい。そう思ったのはお前しかおらぬ」と、「お前は本当に愚かな女だな。その愚かさを愛おしいと思う」と、あの半蔵さんが任務を放棄して、己の感情に従うんです。この√は、ヒロインが心身共にしっかりと成長していっていて好きでした。

 

バトエンは、任務を全う出来ずヒロインも選べず自害を、そしてヒロインの後追いでしたね。心中エンドならハピエンと変わらないのですけど、半蔵√はちゃんとハピエンになれるから悲しいですね。

 

その通達は虚偽のものであり、家康様はヒロインが死んだと言う証拠だけを求め二人の前に現れました。ここで虚偽を伝達した忍びを冷酷に瞬殺するのも麗しくて好きでした。

ここで、無事里に届け終えた後感情に従い口づけを落としていくところも、御預けと言わんばかりに家康様に着いて行き任務を全うするところもバランスよく素敵なんですよね。

 

 

そして、本作のラストセリフ

「お前を思わぬ日などなかった。焦がれる気持ち、愛おしい気持ちをもう一月も一人で抱えていたのだ……」

 

「愛おしいと思ったのも、お前だけだ」

「俺と共に生きてくれ」

 

スタンディングオベーション。半蔵さんがここまで饒舌に口説いてくれるのはえもえもでした。