終遠のヴィルシュ 感想
公式サイト:終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-
こんにちは。
濃密な作品をプレイするときに感じる脳の活性化(?)を味わえたすっごく楽しいゲームでした。
乙女ゲームと称するにはかなり過酷な物語でありながら、読み物としてバトエン厨としてかなりオススメできる作品となりました。
以下ネタバレは控えていますが念のためご注意ください。
■個別感想
リンク先はネタバレあります。
・マティス(CV.天﨑滉平)
・リュカ(CV.平川大輔)
・シアン(CV.細谷佳正)
・イヴ(CV.斉藤壮馬)
・アドルフ(CV.八代拓)
・アンクゥ(CV.興津和幸)
■シナリオ
楽しすぎて一瞬で終わった気がしますが、体感オトメイトの乙女ゲームとして丁度いい長さでした。
雰囲気から察するかと思いますが、シリアス展開たっぷりの作品です。
かなり過酷な状況に置かれたままに進むので全体を通してバット展開であって、暗い雰囲気やバトエン厨仲間の方にはめちゃくちゃオススメです。
本作品はとにかくシリアス展開に力が入っているので、鬱展開が好みな私にとっては心躍りながらプレイできました。
ゲームの仕様としても鬱展開がかな〜り続くので、心がしんどい方も見かけました。
絶望エンドと救済エンドがあり、これが"救済"エンドなので心してプレイしてください。
コドリア、アンシャンテ等を担当されている方が本作のライターをされているので、壮大さや伏線回収の感じが好きな方にも是非プレイして頂きたいです。
糖度は全く高くないですが、彼らが投げかけてくれる言葉は素敵なので愛を浴びてください。
■キャラクター
何かしら薄暗いところを抱えながらも、死神と恐れられるヒロインに対しても優しい人たちなんだな〜と終わった今では思います。
民衆がクソなので余計彼らの人としての優しさを感じられます。
倫理観というのはこのゲームの世界観的にトチ狂ってる人間が多い中、割とちゃんと自分の意思で動いこうと努力していた・・・と思う。
サブも中々にクセが強めな方々が多い気がする。
個人的にはカプシーヌ先生とジャンは派生エンド欲しかったです(笑)
そして、ヒロインのセレスちゃん。
不幸体質で後ろ向きだけど、決してウジウジはしていないっていうこの塩梅とか、やっぱりこのライターさんが書くヒロインは好き!
言わなきゃいけないことを、しっかり口に出せる子は同性でもすごく惹かれる。
攻略キャラに救われるだけじゃなくて、セレスちゃんも救えるだけの技量がある。
セレナちゃんが幸せでありますように……
■イラスト
何気にはじめての読さん。
乙女ゲームスチルという以上に"美"という印象が強いです。
赤と黒と白がカラーバランス的に多いので、儚さだったり純真さが素敵でした。
乙女ゲームっぽいスチルから、思わず飾りたくなるようなイラストまで満足感がありました。
その他にも衣装も凝っていて、自警団の衣装は個人的にすごく好みでした。
■総評
バトエン厨、シリアス展開を求めている方には是非プレイして頂きたいです。
乙女ゲームという男女の恋愛というカテゴリーではありますけど、それしか保証されてないので苦手な方をお気を付けて…!
過酷な状況下で彼らが運命にどう立ち向かっていくのか、絶望に絶望を重ねた後に迎える終焉を楽しんでください。
まだまだ余韻たっぷりではありますが、皆様も是非プレイしてください、
ありがとうございました。