Collar×Malice -Unlimited- 柳√ 感想

※ ネタバレ有り

柳愛時（CV.森田成一）

相変わらず大人でヒロインはついつい甘やかしちゃうお兄さん。付き合ってる段階で、もう同棲してるんですか？ぐらいの展開でしたね。

料理一緒に作れるのはもちろん、何なら彼氏様の方がテクニックがあるっていうのも珍しい設定で結構好きです。美味しいって言うだけじゃなくて、「俺のためって伝わるから美味しいんだ」って言えるのがずるいんですよ。

こうやって毎日ポイント稼がれてる。

テンポも良いし、合鍵を渡すタイミングも完璧じゃないですか？お互い仕事が忙しくて、会えない時間が増えてしまうかも、みたいな時よ？ハァ、これはモテる。

裏で、スタンプ送る時彼女が喜ぶだろうな…って想像しながらちょっと笑って送ったりするのヤバくないですか。

だけど、そんなことするのも全部ヒロインだけなのがズルすぎ。「お前のお願いなら叶えてやる」から、マジでお前の願いだけは叶えてやるって真意が見える。結婚するならダントツ柳さんが良いけど、私ならダメ人間になる…。「お前のために考える時間が嫌じゃなくてむしろ楽しい」なんて年上彼氏に言われてみたいなあ？！こうやって日々懐柔されてく……（言い方）

柳さんの優しさが、溢れんばかりの好意だとひしひし感じるのはもちろん、

「誰にでも優しい柳先輩が、誰に対してもどこか距離を取ってたことも知ってた。」

「そんなあの人がさ、お前のおかげですっげえ柔らかくなったんだ。遠くを見守るような笑顔じゃなくて、近くを見て笑うようになった」

榎本さんから見ても明らかに変わってて感謝されるシーンがめちゃくちゃ好き。柳さんを慕ってる榎本さんも突っ込めない闇部分を救い出したのは、他の誰でもないヒロインなんだもんね。尊い。

柳√は家族のお話でもありました。

縁を切ってきた家族、主に兄とのお話。結論から言うと超絶不器用なブラコンなお兄さんって感じですね。第一印象鬼悪いんだけど、ヒロインに当たり強いわけでもないし、嫌いにはなりきれなかったので、嫌味な人じゃなくて良かった。「正義の味方になりたいわけじゃない。手の届く範囲で、大切なものを守りたいだけ」って言葉が聞けたのは大きかったです。柳さんの意思を前より咀嚼できた気がする。

そして、お兄さんが言った＂完璧主義＂にめちゃくちゃ納得した。それだ！と思った。なんだかんだよく見てるし、心配しているんだなと微笑ましくなった。その後、電話で挑発して飛んできた柳さんの口調に笑ってしまった（笑）

そしてやってきた香月パート（太字の意味）

香月がなんとなく、柳さんを嫌悪してた訳もかなり納得出来た。彼から見たら、姉に近づく完璧すぎて意味わかんない奴でしかなかったわけだ。でも、過去のことを聞いて「姉ちゃんを守ってくれたことは俺にとって救いだった」と第三者の意見として柳さんはある意味救われたと思う。

何より、姉のことをだれよりも理解してる香月（ ;  ; ）「自己評価低いとかとか、真面目で融通きかないところとか」「もっと自分のこと優先したっていいし、もっとわがままになったっていい」が、各々の√で香月がひとつひとつヒロインに伝えてきたことに繋がるんだよね（ ;  ; ）スマートすぎて気にくわねえのも、ブラコン可愛い。結婚して泣いちゃうんだもんね（ ;  ; ）（ ;  ; ）（鬱陶しい）

柳√らしく、みんなが事務所に集まる展開はやっぱり好き。だけど、白石さんはいなくて、それだけは柳さんはすごく後悔してた。＂君のことは友人だと思ってる"と思えた白石さんのこともそうだし、遠ざけて逃げていたと救いたかった涙を流してしまう柳さんもつらい……。

そして、一番の期待ポイント冴木弓弦。

＂同期の冴木くんも、テロを企てた冴木くんも、名前を持たずに生まれた誰かも、ここにいる彼も＂すべてが冴木くんであると。どの一面も冴木くんであって、すべてが真実。矛盾だらけで、頭を使っても分からなかった。冴木くんは哀しみに同調するように、前向きな感情にも同調していて、それも全部醜い人間の自我として受け取った。

ここでは＂囚われてはいけない。彼との時間を、心の奥深くにしまい込む。心の底、見えない箱に、そっと鍵をかけた。＂と判断したヒロインは冴木くんを理解することは出来ないんだよね。悲しい。この後のことは冴木くんのことで頭いっぱいだった。ごめん柳さん…。

ただ、ひとつ結婚おめでとう。

ふたりはお似合いだと思うし、幸せになって欲しい。ひとつ言うならマジで柳さんいい人すぎて、このメンツの後だと刺激が少ない。糖度はたっぷりでしたけどね（笑）