ビルシャナ戦姫～源平飛花夢想～ 武蔵坊弁慶√
※ネタバレ有り
絶対的忠誠×家来
攻略推奨順2番目だったわけですが、攻略サイト見ずに最初に辿りついたので弁慶スタートでした。歳上・包容力キャラにはまったく興味のない私ですが、思ったよりわんこで楽しめました。
大柄な身体に合った豪快な性格で、一番和ませ要員でもあって他√での安心できる家来感が素晴らしかったです。
弁慶はヒロインが源氏であることと、人柄に惚れ込み家来にしてくれと付き纏うようになったことでスタートします。
「主従は三世。これは前世からの決まり事なのです」
「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世。古来から、そう言われています」
確実に最後に持ってくる口説き文句ですよね〜〜！！分かっててもロマンチックで楽しい。
さらに、ヒロインが女であることが早々にバレます。が、弁慶は性別ではなく心に惹かれたのだと、主従の関係は続行します。
女性だからと態度を変えることなく、泰然自若を体現したような人だなあ、と。こう言う心乱されないキャラがそばに居ると安心しますよね……。
子どもたちと遊ぶ弁慶を見て父親のようだ、となった時から個人的には恋愛感情へ傾けるのが難しくなってはきたんだけど、確かにいい男なのは間違いない。
完全なる主従の関係で、宿命を背負うことは選んで欲しいけど、貴方の選択肢に文句は言わない…みたいなスタンスは救われるし、弁慶の懐の深さをずーーっと感じられるストーリーでもありました。
当√は制限がない３人の中でも、特にヒロインの力について着目していました。
知盛兄弟が露骨にヒロインに興味を抱き、超絶鬱陶しい……（）ストーカーかな？となるほどにしつこい。そんな中、暴走する力をコントロールすることで、力に変える術を手に入れるわけですから、割と大事な場面ですよね…？ヒロインが平家側なのか、明確なことは分かりませんが、真相が楽しみです。
それはさておき、ヒロインの力は誰かを守りたいと強く思った時暴走するようで自制の効かないヒロインに対して、＂心を守る＂と無闇な殺戮を身を持って止める姿は武蔵坊弁慶！って感じを味わえました。
ちゃんと源氏の男子として扱う弁慶ですが、精神面の脆さや度重なる不安なヒロインをみて、か弱い少女なんだ…と認識を改めます。
もちろん、それらを心に留めて支えるのが弁慶なんですよ〜〜〜！よくできた男。
そうやって徐々にお互いがなくてはならない存在になっていく過程は、それはもう丁寧で惹かれる過程が本当に自然でした。
「拙者の忠誠と心を捧げます」
「あなたを生涯愛し、守り抜くことをお誓いいたします……！」
大事！ちゃんと言葉にしてくれるし、不安になるところが本当にないのが素晴らしい。
ただ、ヒロインも割と冷静な子だし、弁慶も穏やかなので山場不足は少し感じてしまうんだけどね…。
「今声も来世も、その次の世も。永遠にあなたのお傍におります」
宿命の元に巡り合った主従が愛を誓い合うのはシンプルに美しくて楽しかったです。
