ビルシャナ戦姫~源平飛花夢想~ 平教経√

 

 

 

※ネタバレ有り

 

 

 

 

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平教経(CV.河西健吾

 勇猛果敢×宿敵

 十三支の夏候惇イメージしていたので、思った以上に理性的で素直なキャラクターでした。ストーリー展開も宿敵ならではで、非常にワクワクしながら進めることができました。

 

 

はじめて瞬殺されたヒロインと戦いたいという動機のもとで、関係性が育まれていく√でした。ヒロインが源氏としての意思を固められないときに、「平家の子である前に武人として、俺として、お前と勝負がしたい。それが、俺の想いだ」と真摯に向き合ってくれる相手がいたら、敵であろうと興味を持ってしまうのは致し方ないんですよ。とにかく過程が自然…。

さらに、源氏としての意思を固められなくとも囚われているヒロインと対になるように、教経は平家から出ていくことを決断します。武人として優秀であっても所詮はヒロインと同い年の青年であるといった未熟さも当√の見どころでした。

 

 

 

ヒロインを追って平泉にきたときの一回り成長した教経はシンプルにかっこよくて恋に落ちてしまうね(?)

敵同士であるから惹かれることも共闘することも新鮮で、しかもその中で互いに背中を預けられる存在だと認識していくのが切ないけど醍醐味でした。

教経が捕らえられたとき、まさかヒロイン自らが手を出すとは思わなかったけど、熱情的なヒロインの一面もみられて前√とは違った求め方にハラハラさせられました。教経も声を荒げる系キャラだと思っていたけど、割と冷静・寡黙な感じがギャップでよかったです。

 

 

 

宿敵であって距離が邪魔する関係性だからこそで、

「俺とお前は似たのも同士だ。とことんな。似ているからこそ、ぶつかり合う。そして似ているからこそ、引かれ合うのだろう」

「うまく言えんが、お前は特別なのだ。一門の者より、それこそ親兄弟よりも。誰よりも近い場所に、お前の存在を感じている」

認めあっていて、かけがえのない存在だということがめちゃくちゃわかるからしんどい。

 

 

 

女バレして、一番騒ぎそうだと思っていた教経がかなり冷静にそれでも好敵手であることは変わりないと言ってくれたシーンは胸を打たれました。

だけど、これまでのことが積み重なってかけがえのない存在であるヒロインのことはなんだか気になる存在にさらに昇格する…。無自覚で、「いつかきっと、俺とお前を結ぶこの感情の名前を見つけられる時も来るだろう」と、武を高めるために日々を生きてきた二人らしい感じも甘酸っぱくて頬が緩みましたね!

 

 

 

 

互いが信頼し合える相手だと認識してからは、この√強かった。

「俺はこいつの背中を守るが……それはこいつが弱いからではなく、信頼しているからだ」と言ってのける教経よ……。というか、知盛兄弟の好感度の波えげつなくって笑ってしまう(笑)弁慶√からはじめたので、この二人への憎悪とか嫌悪とかすごかったんだけど、この√では従弟の教経に協力的で特に邪魔してこないんですよね!どっちからやるかによって印象が全然違ってきそうですね。

 

 

 

教経√では、源氏をすべて捨てて教経とふたりで生きることとなります。

宿敵である教経に心寄せるヒロインを寂しそうに見つめる春玄のことを想ったら苦しくて仕方がない(私事)心中するつもりで海に身を投げたが、教経のやってきたことが実を結びふたり助かって、ふたりで生きていくこととなります。

互いに失ったものに心を痛めそれがなくなることはなくても、「あの選択を悔やんだことは一度もない。俺はお前と生きていきたい。これからもずっと、共にいたい」と伝えられる男は100点です。

 

 

「お前と共にいる今を守るためなら、何を犠牲にしても良い程に。……俺はお前に惚れているんだ」

 

「命が果てるその瞬間まで、俺と共に生きろ。」

 

 

まさに、宿敵との恋愛という感じですごく楽しかったです。

悲恋エンドのスチルも美しかったですし、情熱√でした。