ビルシャナ戦姫~源平飛花夢想~ 平知盛√

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

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平知盛(CV.福山潤

冷静沈着×敵総大将

本作品で一番人気の知盛。弁慶のバットや、これまでの√で超絶活躍していた上に超美形なもんですから、気になってしまうのか仕方がない。どれをやっても掴めない怪しい人という印象のままスタートでした。

 

 

共通初っ端に流した涙に一目ぼれした知盛は、もう一度あの表情をみたいという動機のもとで執着に追いかけてくるようになります。戦場に立ち傷付き、それでもなお立ち止まらない姿は美しいはずだ、と理想を心のうちに持ってストーカーしてきます(間違ってない)

平泉にたどり着いてもヒロインを泳がせ、同じ力を持っているからか同調して夢の中にまで入ってきます。そこで、告げた言葉を兵士たちを用いて実行してくる辺り人間味が感じられなくて底知れぬ闇深さを感じられます。

 

 

そんな折、ヒロインが力を使って暴走しますが今回は今まで以上に凶暴化した様子。

力の制御を出来ぬまま周りの親しい者たちを傷付けてもいいのかな?という知盛の言葉に反論することも出来ず、自分の秘密について迫っていくことになり、それから一緒にいるようになります。

京への旅路の中で敵将ではあるんだけど、力を制御しつつ気遣いつつの旅路に心を許してしまうのもまだ未熟で純粋なヒロインだからなんだよね~~!!

知盛も戦うだけでないヒロインを見て笑顔の方が見てみたくなったっていう心の変化が良かったです。哀しい顔にばかり着眼していた知盛だからこそ、この変化はおいしい。

 

 

この√はヒロインの出生・能力の秘密が暴かれます。

ヒロインは平家の人間でかつ、異形のものとの婚約の末に生まれた子だということでした。知盛たちとは従兄妹という関係性であり、平家を滅ぼすために育てられた子でもありました。

 

ヒロインは源氏として平家として、自分の居場所が分からないままに戦い続けているんですが、その最中にもヒロインは知盛からの言葉や温もりを糧に生きているのに、会えない環境がつらかったですね。もっと一緒にいて欲しいんですが…???

一度握ってしまえば離せなくなるのが人の温もりですよ。

だから、手を差し出されたら振りほどけないし【平家の罪ともいえる業を分かち合う】選択を取るわけです。

 

 

ヒロインの本当の母となる人物は徳子に乗り移っており、人間を滅ぼそうとしているのをふたりで止めるストーリー展開でした。

乗り移ってもう何十年も絶っていたから、重衡がいっていた三人仲良し兄弟のような関係性は本当に幼少期の些細な出来事だったんですよね。それが少し切なくて、思いれのほとんどない知盛でも最期は戸惑った人間らしい一面が見られてよかったです。

 

 

ラストは、あれだけ涙が見たいと迫ってきていた知盛が

「世界はこんなにも美しかったのだね。それを教えてくれたのはそなただ」

「そなたの笑顔が、とても好きだよ」

笑顔が好きだと、締めるのがあまりにも天才でした。

 

 

言わずもがなバトエンも最高でした。

感情豊かではない知盛が涙を流し、すべてを滅ぼしてやると声を荒げる……ヒロインと出会ってそういった感情までも取り戻したのに、切なくて最高でした。

「共に生きたいと願った未来は今生にはなかった……」

「だが私たちが離れることはない。死すらも分かつことは出来ぬ」

知盛はとにかく言い回しが最高でした。

大将組もすっごく楽しかったです。