ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- ギルバート√
※ネタバレ有り
ギルバート・レッドフォード(CV.森久保祥太郎)
まず、名前からかっこいい(ザ・主観)
超ハイスペック彼氏が守って甘やかして、支え合うこととで愛を深めるっていう、推しじゃないのにマジで格好いいな……って無印から何度でも感じる。
前作からですけど、オリヴァーの関係性が好きなので、そこにちゃんと控えめながらも馴染みきっているヒロインって構図が楽しすぎる。オリヴァーは良き相談相手で、恋人の相棒で、一番身近な嫉妬要因っていう不憫だけどそこが好きなところでもある。
ギルバート√では、攻略キャラ同士が共闘関係にあるので前作と比べるととにかく平和!もちろん、ピオフィならではの危険展開もあるのですが、楊もかわいいな~って思ってしまうぐらいでした。二コラ√(三人目)まで行った時の脅威ったら……。
本√の内容に戻りまして、第一目的として海外(シカゴ)進出するにあたっての弊害や問題が山済みであるわけで、楊の上司である袁や父親の登場が身辺を荒らしました。
あの楊より強い袁という男がまあ~~~~~~美形でついつい気を取られながらのプレイではあったわけですけど、危険人物には変わりない。
いつだってギルにもヒロインにも危険は隣りあわせなんですけど、
「ブルローネには、どんなマフィアだろうと絶対に手出しできねえ場所が、ひとつだけある。」
「それはーー俺の隣だ。」
この言葉前作にくれたものなんですけど、まじで安心できるからすごい。
そんな余裕たっぷりで豪快なギルですが、ヒロインとの未来だったり関係性にはやっぱり臆病っていう最高のギャップ付き。「俺は、あんたの愛を疑ったことはない。……けど、それでも実は少し不安だった。……怯えてたんだ」「何の保証もない未来をーー俺のことを、あんたは選んでくれるのかって」ついて来いよ!って感じだからこそ見え隠れする優しい愛情。
序盤であっても十分に幸せを与えてくれるのですが、そんなギルにも冷静でいられないことがあって、それが今作登場の父親の存在。
圧倒的な力と名誉を手に入れても子供の頃に感じた恐怖心。前作の内容を大筋しか覚えていないので、伏線やらあったのか分かりませんが、ギルがヒロインに恐怖心って感情を見せてくれていることに年月を感じました。
父親と袁の存在が、本√をかき回すのですが、最後の賭けにでるギルバートがま!じ!で!かっこいい……。
「【ギルバート・レッドフォードの可能性にベットしろ】ってことだ」
はったりでもなんでも、袁に十分価値のある男だってことを自身の力だけで見せつけて、第一ラウンドは勝利を収めたってわけですよ?かっこいい以外言えなくなるぐらいにはかっこいい(語彙)
自分の手柄云々じゃなくて、どんな状況でもヒロインはお荷物じゃないってことを言動でしめして、「あんたは俺の、勝利の女神だからな。」守ってくれる。
ピオフィは、バットエンドにもちゃんとストーリー展開をくれる点を評価したい。
「あんたの答えを聞くのが、少し、怖かった。振られるくらいなら、今のままの関係をもう少し続けたいと思った」
「惚れた女の我儘ひとつ叶えられねえ男に、マフィアのボスなんてできるわけがねえ」
バットエンドまでの道筋でもかっこいい。でも、心なしかすべてをさらけ出せてないような距離感が堪んなく哀しくてバトエンの醍醐味ですよね…!」
というか、ラスト記憶喪失エンドあまりにも切ない。
カラマリのあるエンドを彷彿とさせるような…ただギルの場合はバットエンドなのでね…。何より、渡す花が"ブーゲンビリア"なんですよね。
【あなたしか見えない】【秘められた思い】とかが、花言葉であって、傷つける前に離れるべきだったという無印のバトエンとギルの言葉からも示唆されるんですけど、理性的になれないほどのめり込んでしまっている…。
良いバトエンでした。