ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926- オルロック√

 

 

 

 

 

※ネタバレ有り

 

 

 

 

 

 

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オルロック(CV.豊永利行

 

圧倒的な不幸体質。バトエン厨の私ですが、オルロックだけは幸せでいて欲しいと思うほどには過酷な運命を背負わされている子。

 

オルロック√は、どこよりは死亡者が多いスタートです。

教国の箱庭のなかで、ふたり幸せに暮らしているなかでのブルローネ出張。エミリオの何かしらの思惑からの不穏な帰宅となりました。

早速、昨日まで恋人だった(妄言)ギルが、敵対関係!?なスタートで不安しかないんですけど、ギルの根っこの部分はいつだって懐の深い人物なので、ほっとしました。

一番哀しかったのはオリヴァーと初対面なことなんですよね…(笑)オルロックに対して、面倒見の良い姿を見られたりは新鮮でしたが、前作の大筋しか覚えていないので、細かい関係性に一喜一憂しつつではありました。

 

 

 

今回のオルロックは、【これ以上人を殺したくない】と言う新しい意志に振り回され、悩んでいる過程が多かったです。

殺さないことが正しいとわかっていても、ヒロインのためになら…って言うようなことだったり、過去の選択肢は本当に正しかったものなんだろうか…と言った、感情の揺れが一番大きくて年下枠の醍醐味でもありました。ブルローネに戻ってきて自分の罪に向き合う時間が増えたことで少しずつ自分の答えに近付けていたなあ。

 

 

前作、オルロック√では猊下が父親ということをバットエンドでしか知れないという鬼畜展開がありましたが、エミリオがじわじわと真相を開示してくれつつもありました。

【ノア・シルヴェーリ】という本当の名前から、引っ張り出された子供の頃の猊下との記憶…。オルロックが、彼が父親だったのかというところまで辿り着けたのかは謎のままですけど、それでも温かい記憶があったことが小さいながら心安らいだ場面でした。

 

 

 

オルロック√は、ふたりの人物がオルロックに復讐したいという気持ちを向けることになるんだけど、ファルツォーネの敵討ちとしてレオ、同じ使徒候補の子の弟という超哀しい展開がやってきます。レオは、ユーザーの太陽でいて欲しい…そもそもレオと円満関係を築けてないこともオルロック√は哀しいしツラ(;;)

 

 

殺意を向けられて当然のことしかやってこなくて、それでも使徒をやってきたことで救われてきた人もいる。そういうことを感情的にじゃなくて、理解した上で「大切なものを守るために、おれはおれの意思で罪を犯す。」「それが、おれの覚悟。」と。

 

「……おれはきっと、また人を殺すと思う。大切な人を、守るために。」

「……おれはもう、迷わない。罪を犯しても、償えなくても。」

「それでも、生きていくのに、戦うことが必要なら。」

 

何のために、戦うのかという気持ちを明確にしてやっとレオとヨハンに向き合うことが出来るようになります。ここまでの過程も安定に辛かった。

 

 

そして、エミリオの秘密にも迫ることのできた√でした。

記憶を受け継ぎ続けて、教国のために人生を捧げ何度も繰り返してきた人物であること。その運命から逃れたい、本当の意味で死にたいと切望しているエミリオ。

真相を知っていて、信頼できるエミリオが抱えている呪縛は、想像していないモノでびっくりしたと同時に、前作よりもっと好感が持てるキャラになりました。

 

さらに、ヴェネツィアが懐かしい気がするヒロイン……。

この伏線が後々どう響いてくるのかを楽しみにしたいです。

 

 

 

 

 

バトエンは心中エンドで、カテゴリーとしては大好物なのですが!

オルロックの震えた声には本当に天才で、マジで豊永さん最高って気持ちですが!

彼には本当に幸せになって欲しい。