Collar×Malice 白石√ 感想

 

 

※ネタバレ有り

 

 

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白石景之(CV.木村良平

掴めない変人。とにかく人を振り回す猫みたいな人、と言うかもはや猫。やっぱり木村良平ボイスはいいですね(ただの好み)声の抑揚の付け方が、白石さんのミステリアスな部分を増幅させていたように思います。

 

白石さんはプロファイラーとしてかなり優秀な人。その推察力を持って割となんでも把握できるけど、とにかく気を遣えないので、容赦なく踏み込んでくる。自分が疑われていると分かったうえで、ヒロインに疑ってるよね?なんて直接言ってくるタイプで油断も隙もない。しかも、名前を覚えてないときた。必要があればってことは、甘シチュに期待していいってことですよね。4人目ともなればわかります。

研究対象であったとしても、何が好きなの?何をしてるの?って知りたいと思われるのは人間って嬉しいから好きになってしまうんだよ。意図していなくても白石さんはずるい男。

 

 

 

一応、パートナーということで事件解決のため、目星をつけた竹内さんに真相を訪ねにいくんですが、ここで大揉め。

白石さんはプロファイラーらしく相手を追い込んで、欲しい情報を吐かせる【アクティブフェーズ】を駆使して真実を探るんだけど、真実の為ならば相手を平気で傷つけるのは間違っている!と。主人公あるあるだよね…分かるんだけど。相手にされない。「痛む心なんて持ち合わせていない」とバッサリ本当のことしか言わないから逆にイライラしなかった(笑)

そこからの白石撲滅の会は癒し。桜川さんにしたことは正直ヤバ男すぎて困った。弁明の余地がなさすぎる。ところで、警察官の女性陣も顔面偏差値高すぎませんか?桜川さん好きです。付き合ってください(?)

 

 

介抱イベがひとつ目の甘シチュなんだよね?事務所メンが意外とちゃんと仲良しで微笑ましいっていう感情の方が勝ってしまった。首輪を見られそうになったときの言い訳ひとつにも、翻弄されてのらりくらりと巻き込んでいく感じは嫌いじゃない。どんなことをするのは想定外なところを詰めていく感じは進展が気になっていく。

 

 


そんな白石さんが、自分の利益のためにしろ人を気遣う。ちょっとずつだけど、白石さんの心の中にいるヒロインが大きくなっているのがよかった。白石さんは、人の気持ちに疎いんじゃなくて、分からないが多分正解。白石さんなりにヒロインに好かれようと模索しているのが空回りしていただけ、ってわかってから見返すと愛おしいという感情しか生まれない。

自宅訪問もかなりシリアスでしたね。

「世の中には、平気で人を殺せる人間がいる。誰を傷つけても心が痛まない人間もね」

がもう絶対そうだとわかるのに、白石さんを信じたい自分がいる。気遣ってくれる素振りに仲良くなれるかもと期待させとて「女はものでつれる」って突き付けてくるの酷。この√は、今までと雰囲気が違った気がする。野良猫の番号も、"人形"みたいってことも伏線だよね。白石さんの闇かなり深い。14番はやばい。

 

この絶対的黒な白石さんを突き付けられた後に来る、君のことを考えながら選んだプレゼントと名前呼び。ハァ~~~~~~????間が天才過ぎて恋が始まる。

からの、「嫌いじゃない」展開ね!ここはもうみんな大好きだと思ってる。嫌いじゃないと思える心が育った白石さん……(T ^ T) 君がそばにいてくれたらいいな〜〜は本心だよね。

 

 

 

クリスマスが怖いねカラマリは!!!!

恋がスタートしたと思えば急降下するんだよなあ。【最後の仕上げ】をするために、白石さんは関係をリセットしてこようとする。ここが、まあーーーーしんどい!!!どちゃくそ突き放してくる。ここで諦めないのが乙ゲのヒロインなんだよなあ強。

困って、苦しいってどうしたらいいのか分からないって早口でバーッと吐き出すのがしんどいけど嬉しい。「君と距離を置けば元に戻れると思ってた。なのに……なんで……」「君が俺のことを信じれば信じるほど、俺は本来の自分を保てなくなる」「それが嫌で、気持ちが悪くて、……っ苦しいんだよ……!」まさしく感情を知ってしまった人形。感情を抑制できなくて溢れてしまった感じエモエモ。包み隠さない根底の部分。弱いところをはじめて見せてくれたシーン。頭がいいけど感情には疎い白石さんだからこその葛藤であり、ヒロインが与えた影響の大きさをめちゃくちゃ感じる。

何もない特別秀でている部分のない、真っ白な"普通"のヒロインだから「最高の報酬」になり得た話だと思う。

 

 


白石√の事件は、さすがにしんどかった。家族関係は仲睦まじいほどクるものがある…。あの兄妹は別√で突発的に殺されたから怖いイメージしかなかったんだけど、そんな彼らでも必要としてくれている人への気持ちはみんなと一緒なんだよね。

白石さんが宇野兄妹にかけた言葉はヒロインと過ごした時間がなければ絶対に出てこなかったと確信を持てる。

 

 


この一件を終えて"俺らしくもない"し、かなり不思議な方法ではあるけど、ヒロインを労い元気つけようとしたくて、料理したり言葉をかけるのがもう何か好き……。シリアス展開を乗り越えて行くたびに本当に少しずつ、人間らしくなってる。
その人間らしさ(?)が、単純に甘えたな我儘になってるの可愛すぎた……君を独り占めしたいな〜って何考えてるのか分からないトーンで言ってくるのにもドキドキするしワクワクする。
頭がいいのに子どもっぽくて、一筋縄じゃ行かないの楽しいよねえ。「もう帰っちゃうの…?」ってなった時はもう恋した。ああ〜〜!!なんでそんなに嬉しそうにするの!?恋!!


ここで気付いたんだけど黒猫ストラップって白石さん捨ててたよね……やっぱり冴木…くん……

 

 

 

ここからが事件の本題。

迎えにいくと首輪から声が聞こえて、白石さんが「君は君らしくいて」なんてフラグたてていってから連絡が取れなくなる上に殺人事件を起こす。後戻りできない……。

そして、迎えの日、アドニスの構成員である白石さんにさらわれます。ここでの白石さんは14番でしかない。こういうのって序盤に突き付けられるやつじゃないの?あ〜でも、なんでだろう。裏切られた感じはしなかった。わたしが何故か白石さんに甘くなってる(笑)

この√はついにゼロと対面してちゃんと話すシーンがあって真実に迫っていってる感。

14番は"声"、厳密にいうと"音"に洗脳されてとにかくお人形さんなんだよ。命じられて自分の額に銃口を突き付けるのがもうなんとも言えない乙ゲだよね????

ここでさあ…「代わりがいない」がネックになるの泣くよね。「何度否定しても、忘れようとしても心が動いて、君のことを考えしまう。君との時間は……居心地が良かった」「どうやら俺は……14番って呼び名より、君がそうやって呼んでくれる名前に慣れちゃったみたいだ」

無理( ;  ; )( ;  ; )( ;  ; )

 

というか、プレゼントは予想できないものの方がいいよねって伏線から、導き出した結果が"彼女の幸せ"のために犠牲になることだと踏んでる。首輪を外して幸せを取り戻すことがプレゼント。そこに自分の存在はまったく関係なくて、その選択しか本気で分からなかったんだと思ってる。完全な人間じゃなくて欠けているところがまた、涙腺刺激されるんだよ……!!

 

 

ハピエンなのに倒れた時点でハ?ってなったけど、記憶喪失か。待ってるのはいいけど、待たせるのは(T ^ T)"担当医"か"恋人"かでエンドが変わるのもまたツライ。感情を消して笑うのは得意なんだって優しく笑うんだよ?ハ??

曲の入り方も天才でボロボロ。

「代わりがいない」に手を引かれたようにヒロインは「君は君らしくいて」という言葉がネックになるのなんかすごい好き。白石さん初見は結構手出すの早いイメージあったんですけど、そこに至るまでの過程を考えることもなかったんだよねえ。これFD相当、期待してるよ。

 

 

 

バトエンの【HAPPY END】めちゃくちゃ皮肉ですよね。メリバとも取れる雰囲気抜群なエンド。白石さんは声を失い、ヒロインは正義を失ったけど、二人だけは一緒にいられる……好き過ぎる。健全エンド「君だけが、僕の居場所」と言うように"彼だけを手に入れられない"って感じだけど、こっちは"彼だけは手に入れられた"って感じ。白石さんだからのエンドっぽくてめちゃくちゃ好き……。

 

 

シナリオ一番好きでした!お疲れ様です。

冴木くんこの√結構出てくるんだよね。このちょっと真相に近づいていってるって過程で、出現率高いの怪しさしかない。好き。(??)

ラスト、柳さん相当期待してます。