Collar×Malice 柳√ 感想

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

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柳愛時(CV.森田成一

硬派で優しい頼れるお兄さん。思ってた通りではあったんだけど、ビッックリするくらい格好良過ぎるみんなお父さんでした。包容力の塊。結婚するならこういう人が良い。メインヒーローの中でも嫌いじゃないタイプ、と好印象でした。

柳さんって真っ白なように見えるんだよね。事務所の創立者である以上そうじゃないと頭では分かっていても信じたくなるような人。

 

柳√は総括なので内容も濃かった!ので、恋愛したけど、恋愛してる余裕はなかった(?)。

初っ端の初っ端から、「今度こそ俺は」と匂わせてくるのありがとう!と思ったのと同時に恋愛過程にちょっと心配はあったんですけど杞憂も杞憂よ。(妹みたいと言われたときはさすがにキレそうでしたが)超絶丁寧でした。

 

 

 

 

柳√に入って早々に「俺を覚えてないか?」と突っ込まれるんだけど、早過ぎてびっくりした。そこ溜めるところじゃないんだねカラマリ。

しかも、過去も当たり前に激重。

昔ヒロインが誘拐されたとき助けてくれたのが柳さん。でも、上手く助けられず逆に2人とも痛めつけられ命の危機が迫った時、理性なくして半殺しにした過去がありました。相手の命は助かったものの植物状態。暴行は正当防衛とみなされ、無罪であったけど柳さんは耐えられなかった。

 

だから、「すべてを守りたい」につながる。

誰かを傷付けたくない、失いたくない。被害者だから、加害者だからと命の重さに優劣はつけられない。だから、救うために奪うこともできない。だから警察をやめた、と。綺麗事だと分かっていても俺はそうしたい。無理って分かってるけど…貫きたい信念がある。

 

 

こうやって、仲間だとパートナーだと超優しく接してくれるんだけど、これは特別だからじゃないんだよ!そう言う男だよね柳さんは!!

プライベートにはマジで踏み込ませてくれない。そんな時に、柳さんのトラウマ事件の再現って言うド鬼畜【アドニス】の試練。まあここを乗り越えることが必須なんだけどね。背中合わせで震える手を握りしめる柳さん。年上なのにほっとけないんだよ、弱い一面にやられない女はいない。ヒロインも女の子なのでね。弱い一面を見て、「お前のことをもっと知りたい。もう二度と哀しい顔をさせたくない」と言われた返しが乙女〜!!!!ドストレートではないにしろ告白だよ?!女の子に言わせるなよ!!!(誰)

 

 

 

 

真相√でもあるので、真犯人に迫らなきゃならないんですよ。わかってるんです。犯人が誰なのかも全部。でも、ちょっとずつちょっとずつ絞り込んで近付いていくのが嫌で……本ッ当に嫌で、どうしたらいいんだろう……(T ^ T) 名前打たせるシステムえっぐ!!泣いたわ。テンパって"ユズル"入力しちゃったんだけど、少し違うと柳さんに言われて顔が浮かんでくるシステムなのね。ド鬼畜ゲーじゃん。ハ?

警察学校時代から仲良くて、元気がないときにはちゃんと声掛けてくれたりしていた冴木くんに首輪つけられて各√では殺されることもザラなんだよ?真犯人特定したその直後、冴木くんから電話かかってくるんだけど、いつも通り飲みに誘うんだよ?もうヤダヤダヤダ。こっちが本当の冴木くん( ;  ; )

「お前が冴木という男を信じたいなら、その気持ちまで捨てる必要はない」

「すべてが嘘だったと思い込む必要はないんだ。嘘の中にも、必ず真実はある」

「そいつから受け取った優しさや強さは、お前にとっては本物だ。それを否定する必要はどこにもない」

柳さんがいなかったらヤバいよこれ。

善悪に白黒つけることをしない柳さんだからこその言葉だとおもう。"正義は人の数だけある"と言うように、誰のことを否定しないのが救われる。メインヒーローすぎる。

 

それでも仕事に行くヒロインのメンタル鋼なのかと思ったけど、ちゃんと傷付いて怖いという気持ちの前に警察官として"正義"があるから出来る行動なんですよね。撲滅会癒し。

酔った勢いで柳さんを呼び出したところ、雰囲気を読んだ撲滅会のふたりは帰宅。告白の返事を催促した時も大人でずるいんだよね。「お前とは結構歳が離れているから」と理性を保たなきゃならない、たぶらかすわけにはいかない…と。「一時の感情じゃないです。たぶらかされたいです」とこのルートのヒロインめっちゃ積極的。

 

 

事件に戻ります。大本命冴木くんについて。

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一目惚れでした。ただCV.小野友樹がこのポジションなことある…?「ほーしの!」にどれだけ救われたか……( ;  ; )確かにこの作品キャスト豪華でしたけど、それでも同期はチョイ役過ぎる。もちろん、それでもよかったんですよね。ただの友達だからキャラ立つこと結構あるので。

 

極端な"正義"を持っていた冴木くん。出生も酷な状況だったこともあり、母親が死んだ時がきっかけになって、他人の哀しみに過度に同調してしまうようになった。冴木くんが生きにくい世界つらい。みんなの哀しみを【俺】が受けいれてゼロにする、と結論に至った。

 

「何もない」「哀しみの器」である自分がすべてを背負ってこの世から消えることが最善だと思っているのが哀しい。

 

各キャラは、支えてくれる人が側にして自分の弱い部分を乗り越えられる瞬間があったけど、冴木くんにはそれがなかった。「せめて、自分の手が届く場所にいる人が哀しんでたら、助けたいよな?」と初期に話したことが冴木くんのしたいことであり、ヒロインに確認したかったことなんだろうか。「わざと誰かを傷つけたり、他人を犠牲にしてのしあがろうなんて考え、絶対にない」と確信を持てたヒロインだからこそ側にいたのかな。

 

「どんなに傷ついても、哀しくても……前を向いて生きられるかもしれない」「でも……こんな世界じゃ生きてられない人間だって……この世には、いるんだよ」哀しみを感受してしまう冴木くんがすべてを代弁してくれているのがわかる一言。そして、冴木くんももれなくその人間のひとり。一般的に"悪"なのに、すべてを否定することができないのは冴木くんがこう言う人物だから。

 

警察を裏切って冴木くんは打たれて死ぬエンド

「せっかく、もう……哀しく、ないのに…、お前が泣いたら……俺は……」哀しいんだよね。"何ものでもない"冴木くんだけど、確実にヒロインは特別な"何か"になっていたんじゃないかな。他の誰が傷付いても哀しい気持ちは等しくあると思う。それでも、一番期待していたヒロインは特別。理解されたいと思っていないけど、限りなく理解してくれると思った星野だから試した。

ああーーーー!!!もうしんどい!!!

FD発売されてる現時点でプレイできていて本当に良かった。冴木くんを救いたい(T ^ T)救える?

黒幕ENDは冴木くん視点から考えるとどうなんだろうか。個人的には冴木くんの理解者にならなくても手をとれたのがせめてもの…とは思える。彼は満足出来たのかな。そこも分かんないから、それも楽しいカラマリ。

 

 

柳√のはずなのに気付いたら冴木くんと香月のことしか考えてない(全√共通)

 

 

"既成事実"(頭抱え)ヒロインから吹っかけた既成事実を、柳さんから仕返されるの天才シナリオ。「お前が言いたいことは分かっている」とあくまでも大人な恋愛経験も人並みにある感じよ……。スマートすぎんか?付き合う前のキス過程って結構難易度高いと思うんですけど、100お互いの気持ち分かってて、付き合うための一押しとして"既成事実"?結婚じゃん。

 

そして、そんな恋愛に浮かれた素振りのない柳さんだからこその事務所メンへの牽制。頬キスににやっにやしてしまう。名前呼びも、榎本さんほどではないものの照れちゃうのがなぁ〜〜!!!すき!!

しかし、あくまでもスマートな柳さん。

プレゼントは指輪だし、ちゃんとお泊まりに誘うしスパダリ。お疲れ様。(?)

 

 

総括らしく、全キャラ出てくるし、各々が抱えている問題もちゃんと拾ってくれる。白石さんは本√より救われてる…ウウ……( ;  ; )この過程をここに持ってきたかったから、白石√はあの終わり方なんだろうね….。白石さん沼。

 

乱文になってしまったので

あとは総評で!明記したいと思います。