Collar×Malice -Unlimited- 【執行者】感想
アドニス編は彼だけでスクショがやば過ぎたので、執行者は別に明記します。ちょっとした感想。
※ ネタバレ有り
■ 御国れい(CV.鳥海浩輔)
ゼロの次に理解に苦しむ人。
ゼロのやることは、ひいては世界のためだと信じたかった。【アドニスは御国の命で、ゼロは御国の夢】言い回しが難しいけど、どちらかを捨てることは出来ない。そうやって決断を先延ばしにして、ゼロの背中に隠れて生きてきたんだろうと思った。
御国は、普通の人間の苦しみを知らない。理解しようとしない。から結局のところゼロと描く未来も崩壊してしまったんだろうと思う。好きなんだけど、好きになりきれないキャラ。難しい。
■ 三条圭介(CV.前野智昭)
元警察官だけあって、話が通じるし【普通】に近かった人。
15人をその手で殺している。その罪の重さを認識しているから、自分自身がたとえ死刑になったとしても残された遺族はどうしようもできない世界が嫌で嫌で仕方がない。
「世界に失望し、自身の無力さに絶望し、生を諦め破壊に希望を見出している」元警察官同士だからなのか、ヒロインの気持ちに同調してくれたりする一面も見られる。
CV.前野だと絆されてしまう。危ない。
■ 宇野鈴音(CV.上田麗奈)
素直に可愛い。双子はマジで救ってあげたいと思う。
けど、もう一人の鈴音は苦手。殺された時のことを思い出すから、委縮してしまう…。詩音のことが大好きで、逆境のなかでも守られてきたんだなって思える。
ガトーショコラの値段だったり、反応だったり、普通の生活を送らせてあげたくなる優しいけど哀しいお話だった。
■ 宇野詩音(CV.鈴木裕斗)
妹のためなら何でもしようと奮闘している心優しい青年。
執行者の中で一番顔が好きなうえに、残虐性を見せられなかったらそれこそ普通の男の子。鈴音と同様に幸せにしてあげたい。
「たとえ夢物語でも、前向きな気持ちになれた」、家を買うことを目標にしていたり、そういう話をしてくれるにも関わらず、ヒロインは後に壊すことしか出来ないんだもんね。しんど。
■ 相田学(CV.岡本信彦)
ここでも、ゲームしかやってない。
ゲームでの【神】に固執していたけど、居場所というだけではなく、こんな俺でも手助けできる環境が欲しかったんだろうなって思った。
殺したことが怖かったと怯える様子を見ていると居たたまれなくる。【アドニス】が弱味に付け込んだことが露骨なのが相田だな。
■ 菅原理香(CV.米澤円)
普通に出会っていたらヒロインと一番仲良くなれたと思う。
世話焼きのお姉さん。ゼロへの想いは変わらず重いままなので、面会が許されてるヒロインにはキツイ態度なんだけど、男性が苦手過ぎるが故に女性への警戒心が結構薄い。
お洒落は男性のためにするものでない、って菅原が言うのが哀しいなって思う。それこそ、ハナみたいな恰好もしてみたかったんだと思う。
■ 瀬良あきと
香月の親友で、元々交友のあった青年。
彼だけはなんか憎み切れない。香月の友達だから…。香月が死んだ事実を受け入れないままずっと執行者と話しているんだけど、これだけは無理なんですが???香月との想い出を涙ながらに語っていたり、我が家に来た時の他愛もない会話だったり、それには全部香月がいないんだよハ???香月と瀬良くんは永遠なのに、どれを見ても一緒に過ごす未来がないのだけはマジでなんで!?!?!?カラマリひどい。
香月の笑顔だけは頭から離れなくて、だから瀬良くんとは話したくなかった…。大切なものを失った同士というのがつらくて無理。
■ 小林花子(CV.山崎はるか)
一色さんを応援したいという気持ちは現時点でも健在。
可愛い見た目に騙されちゃいそうだけど、藤井らを殺害した当時のことを「楽しい」と称しているぐらいだからヤバイやつ。殺人犯としての素質はピカイチ。
アドニスへの勧誘と主に担当している点において、容姿を武器にしているのがたくましいなと思いました。
■ 緒方智樹(CV.浜田賢二)
執行者のなかで一番【普通】な人。
元々正義感の強い人だったので、失って堕ちてしまった人という印象がありました。三条がいうように、緒方は面倒見の良い、素敵な上司だったんだろうな…。
同じ誤認逮捕でも、未来に目を向けた一色さんと対比になっているのが酷だった。
【悪】と対峙していた当時のヒロインでは分からなかった彼らの裏側が見られるのは新鮮でした。打ち解けて、友人のような関係になっても、彼ら犯罪者である事実は何も変わらない。人間らしい一面の中に見え隠れする残虐な面を見ると哀しくなるけど、印象的なお話でした。
私は周回して探っていくの好きでした。