百花百狼~戦国忍法帖~ 五右衛門√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

 

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石川五右衛門(CV.緑川光

遊び人の五郎さんもとい、大泥棒の五右衛門さん。今作のチャラい系枠担当だと思うんですけど、口説き方がすっごく爽やかで顔もめちゃくちゃ好みで立ち絵の時点で大好きでした。

 

これまでの√でも敵サイドに回ることはなく、唯一忍びのしがらみに囚われていない人でした。可愛い女の子を危険な目に合わせたくないなって気持ちが全√共通していて、本作で一番心が大人な方ですね。

 

 

 秀吉殺害の描写はこのときも影を殺されていました。

 いよいよ黒雪が何を思ってやっていたのかが分からなくなってきた。彼は自分の√以外では企み実行できなかったと思うと少し切なくなりますが、愛が暴走しなくてよかったのか答えがない問いですね。

 

 

本作の逃走劇は「ほら、捕らわれの乙女を大泥棒がさらってくってのも、なかなか粋だろう?」「この石川五右衛門がお嬢ちゃんを盗んでみせよう」と牢獄から連れ逃げ出してくれるっていう超ロマンあふれる展開にかっこいい…と完敗した。

 旅路も今まで同様に重く険しい道のりなのに、五右衛門さんと一緒にいると私自身も明るい気持ちになれるから心の余裕マジ大事。出来る限り名前呼びされたいユーザーなんだけど、五右衛門さんの「お嬢ちゃん」はずっとそれでもいいと思える…。余談ですが最初、CV.緑川光に出会ったときむしろ苦手な声色だったんですけど、緑川さんのお声って聞けば聞くほど艶やかで美しい声だなと思える魔法?(?)

 

 

 

 

 

それはさておき、五右衛門の過去も明らかになってきます。

彼は伊賀に拾われ強制的に忍の訓練を受けてきた元伊賀忍で、そのなかでもはみ出し者扱いされていました。そんな環境下で長のために命を投げ打つことが出来るか!と里を去った背景がありました。その後にたどりついたのは、同じ忍びである風魔でした。そこでは頭を務めましたが、そこでは主を喪い忍び家業から足を洗ったという経緯がありました。「今の俺はとても気分がいいから過去の話なんて大したことないのさ」そこでも重さを感じさせない五右衛門さんのスマートさ。

いっつもヒロインを気遣ってくれているのが分かる、というかこれが素なんだと思うとマジ結婚してとしかならなくないですか???

「自分の預かり知らないところで勝手に運命を決められて……それを受け入れるなんて馬鹿だよ」

これが五右衛門さんの芯となる一言でした。

「約束するよ。俺はあんたを一人にしない」

かっこよすぎ!!!!って噛み締めたシーンでした。

 

 

 

当√は誰も殺さないことを五右衛門さんは信念としていて、ヒロインも誰も殺すことなくいられるように守ってくれました。正直に言えば、守られるだけのヒロインはちょっとモヤるところがある。前√が半蔵さんだったから余計に際立ってしまう気がする点が残念でした。ヒロイン萎えはおおきい。殺すことが正解だとは思わないけど、忍びとして頑張りたいと思っていたヒロインの良さは失われていて、やっぱり忍びが向いていないことが証明されたような感じでした。

それらすべてをこなしてしまう五右衛門さんの技量にはほれぼれしました。

 

 

最初にも言いましたが、五右衛門さんの顔が大好きなのでスチルが本当に画角も含めてよかった。特に添い寝スチルがゴリ押しなんですが、「照れたり起こったり真剣になったり……色んな顔を見せられるたびに見とれてるって言ったら驚くかな?」眠っている最中に想いを吐露するの乙ゲユーザーって大好きじゃないですか?

お兄さんが楽しそうに愛情を抱いているのえっも!!

殺されても仕方ないといった茂吉に対して、生きてほしいと返したヒロイン。その言葉を聞いたとき、五右衛門は幼いころの自分を茂吉に重ね救われたような気がしたわけで。"だから、お嬢ちゃんの命が狙われたと聞いた気、怒らない上に諦めようとしたのが悔しくて……"と言うのが、恋したきっかけでした。チャラい枠でありがちな恋愛過程曖昧展開じゃなかったのも推せるポイントでした。

 

 

甲賀が追い忍でないとわかって、みんなで京に戻るとなってから五右衛門さんは何だか思い詰めた表情が多かったように思います。ずーっと一緒だった彼らと別れなければならない、「再開の約束を今ここに誓っておくよ」 と欲しい言葉をくれるのが五右衛門さんなんだよああ~~!!過去一平和展開だったのに、何やら不審な行動を起こす五右衛門さん。

目を覚ましたら甲賀忍たちは皆殺しなうえに、五右衛門さんの裏切り発覚という展開。

甲賀はマジで死んだと思っていたけど五右衛門さんは信じられるっていう複雑な心境だったので、家族同然の彼らを殺されてもヒロインは愛せるのかドキドキしていましたが、全部五右衛門さんがひとり勝ちする作戦でマジ円満エンド

戦うことより作戦や戦略を練る方が向いてる、と言った小さな伏線をがっつり回収していく展開は熱い。ちょっとコドリアのルパンみを感じる。改めて、伏見城で、お嬢ちゃんを盗んだのは間違っちゃいなかったね」石川五右衛門がわたしを攫ってくれるんだよ…( ;  ; )

 

 

「俺はあんたのことが好きなんだ……」

「再開の約束は無効だね。俺はこれからずっと隣にいるんだから」

「流されるまま生きてきた俺をちゃんと繋ぎとめておいてくれ……」

ずっる!今まで導いてきてくれたのは五右衛門さんなのに、五右衛門さんの生き方を変えるほどにあんたにべた惚れってことですもんね。誰にも執着しないはずだった五右衛門さんが何となく手を取った子に惹かれて愛してしまう流れが良すぎん?

 

 

「これから一生あんたのことは離さないからね」

「あんたの身も心も全部俺が守る。だから、一緒に幸せになろう」

綺麗なストーリーでした。五右衛門さんを最後に持ってきた方がいい!ってブログをいくつか見たんですけど、ストーリーのスカッとさなど踏まえると納得できますね。

 

 

 

さらに、みんなお待ちのバトエン(多分待ってない)

最高に良いんですが…!ヒロインが裏切られたことや甲賀皆殺しされたことを踏まえて生きることを放棄してしまうんですね。訳を話すことの出来なかった自分を責めながら、最悪最強の忍術を使って皆を掃討していくヒロインだけは宝物のようにしていずれにせよ攫ってくれるんですよね~~。顔が良い。泣きスチルは優勝。