ビルシャナ戦姫~源平飛花夢想~ 源頼朝√

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

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源頼朝(CV.古川慎

冷酷非道×源氏の嫡男

この時点で既に実の兄でないことは明確となっており、ちゃんと恋愛出来ることは理解できていても心を開いてくれる過程がどんなものなのか期待を膨らませてプレイしました。

 

 

この√は寄り添ってくれた源氏の面々とは違い、ヒロインが至高兄上主義で尽くす展開がこれまでとは違っていて楽しめました。血の繋がりを大切にし、兄の力になりたいという思いは一方通行であるんですが、それが少しずつ確実に心に入り込んでいけている過程が丁寧でした。

兄が自分に対してそこまで情を持っていないとしても、兄のために身を粉にして働く健気なヒロインが可愛い。

そうやって慕ってくれるヒロインを無下に出来るほど冷酷な人物でもなく、過去に傷を負っているから心を閉ざしていると言った方が正しいです。

 

 

ヒロインと過ごす時間が増えるごとに、口数が少しずつ増えていくのも醍醐味でした。

褒賞を望まないヒロインになにかやりたいな…と漠然と感じている姿だったり、高綱には頼み事をすることを不服に想ったり可愛らしい人でもあるからみんな好きなんだろうな~~!!戦物の大将は決まって子供っぽいのが相場ですよね(?)

 

 

シナリオ的には、源氏側は比較的穏やかに進められるのですが、頼朝に妻が宛がわれるかもしれないとなったときに漠然と寂しさを感じるヒロインがとにかく可愛かったです。本筋とはあんまり関係ないですが、佐藤兄弟にそのことを訪ねに行くシーンがめちゃくちゃ好きでした。

 

 

 

そして、PVでも放たれた【弟はただの道具】発言。

言ったそばから後悔して追いかける情熱的な頼朝様を見られる最高展開だとは想像していませんでした。泣いていると思って追いかけてきてくれるし、「お前のこととなると、心が乱される」と、あの寡黙な頼朝様が心の内を告げてくれるんですよ……。

「誰かを愛せば、私は捨てられぬ」

プレイ前では想像もできないほどに心に傷を負っている人でした。ヒロイン同様に、家族を求め愛していたからこそ、つながりを絶とうとし、心を閉ざそうとしたんだな…と、既に人気キャラなのに納得しました。

 

さらに、最初にも述べた様にヒロインは実の弟(妹)ではないことも頼朝様自らが知りましたが、その際に「本当の弟になど興味はない」と言ってのけるところ熱かった!!!

 

 

兄弟でもなく、源氏でもなく、ましてや異類の力を使うヒロイン。

「ただひたすらに私を思い、こんなにも身を費やしてくれるお前を愛おしいと思わぬわけがない」

「妹でなくとも、人でなくとも、私とお前の間に、この珠玉が如き繋がりがあることに何ら変わりはない」

血縁としての繋がりはなくなったとしても、ヒロインが兄を想って起こしてきた行動はすべて実った瞬間でした。血縁だから惹かれるものがあったのだと思う頼朝様でしたが、そうじゃなくてヒロインがヒロインであるからなんだと気付けるんですよ( ;; )

 

 

戦もいよいよ最終決戦が近づいています。

異類の力をもつヒロインは源氏の兵士たちから恐れられていることも要因となり、しばらくの間頼朝様の傍から離れて過ごすのですが、大将として冷静にしているのですが心ここにあらずな頼朝様の人間らしさがめちゃくちゃ好きでした。

「お目のすべては私のもの。たとえお前であろうとも、その命を自由にすることは許さぬ」

「私のために生きろ。決して死んではならぬ。生きて私のもとへと戻ってくるのだ」

ヒロインを駒としてではなく、信じて託す姿に成長を感じられたし、すっごいいいセリフですよね~~~!!!

 

 

 

 

割と嫉妬深くて情熱的な√でした。

兄上第一主義だったこともあって、頼朝様の方から寄り添ってくれるのはまだ少し恥じらいを感じられてつい頬が緩んでしまいます。言い方や態度は違うけど春玄と通じた点を感じられるハピエンでありバトエンでもありました。

 

いよいよ残されたヒロインの真相も次で終わりです…!