蛇香のライラ〜Trap of MUSK〜 希驪√
※ネタバレ有り
鱗 奇驪(CV.佐藤拓也)
麗しく狡猾な皇太子
女好きなのに初心なちぐはぐな感じに何度きゅんとしたか……。
皇驪誘惑を依頼したのに、兄の元へ行ってほしくない、俺のことを見て欲しいって懇願する姿が見た目に反してすっごく切なげにいうからすぐ好きになった。奇驪こそ素直で無垢ポジションだった…、白蛇伝のことしか口にしない兄は皇太子としてどうなんだ?と思っていて、自分の方が見合うんじゃないかって思っていたことを自分で後悔してしまうような優しい人。
「……俺、君に本気で惚れちゃったんだ」
「俺が、君を好きになったらいけないから、君は俺に冷たくしてくれてたんでしょ?……そんな君だから、俺は好きになったんだ」
「振られるのって、すげー痛いんだな……知らなかった……」
こんな良い所取りで楽しませていただいていいんですか?!(?)
ヒロインが仕事相手にする場合一番うまいこといかない人だと思う。彼ら兄妹は、気付かないフリをするのも上手で、人の感情を読み取るのが異様に上手だった。
9日間の会議の後、ヒロインの元を訪れる行動力にもびっくりしたし、デートするにもただ楽しい!っていうワンコタイプでとにかく平和だった。女慣れ(仮)なのに、とにかく照れ屋なのドツボ……本当に好きな人はいなかったんだろうな~!!
当√のキーパーソンとなる美蘭の自殺未遂があったり、奇驪の血が毒交じりだったりして国を訪れることになるんですが、そこでぶっ刺されました。
奇驪に恋心を寄せていたらしくて、慰めてくれることを逆手にとって皇驪の婚約者としてい続けたというバックボーン付き。だから、前√では邪魔してこなかったんだ…怖。
「君は、君を大切にできないかもしれない。でも、俺にとって一番大切なのは君なんだから。……お願いだから、もっと自分を大事にして」でも、刺されたことを伝えないヒロイン。(ここは伝えろよ)募り募って部屋ごと燃やしにきた美蘭に激怒する奇驪は確かに苦しそうで、まあ言えない気持ちは分からないでもないな…って。
失いそうになって改めて気持ちを告げる流れが見事だった。
「君を好きだって思っちゃったから俺はもう、理屈とか抜きで君が好きなんだよ」
「俺、君が好き。それで、君も俺が好きだって言ってくれるなら俺が、世界で一番幸せなんだ」
最初の告白もちゃんと好きってわかるんだけど、一緒にいた日数分だけヒロインの存在が大きくなっているんだなーってなったし、声が熱烈さを帯びてて一番恋した。
最後、兄も美蘭も救いたいって結論を出せる強さに惚れた。
母のことも乗り越えて、憎むことを完全には辞められないけど、心は晴れ晴れとしている奇驪を見届けた~!って気分。
どこまでも優しく、仕事を与えてくれる皇驪がやっぱり推しだった(あ)皇后の嫌がらせにより政治的知識不足があるなかで、兄には出来ず自分にしか出来ない仕事を与えてくれたらそりゃ慕ってしまうよ……。
バトエンは、切なかった(好きだった)(全部じゃん)
お互いに意地を張って離れることを選んだ結末が切ない。兄を喪ってそれでも懸命に奮闘してきたのに、報われなかったエンドつらいし、本当に皇驪は聡明でうまいことやっていける人だったんだと思えるエンドでもあった。
"十年たっても君しかいない"最高の最期でした。
兄弟間で愛されるのはちょっと複雑だった(笑)
どんどん店主様の腹黒さが解放されて行ってて怖いな~楽しみだな~。