SWEET CLOWN~午前三時のオカシな道化師~ 真井知己/真相

 

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

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真井知己(CV.小林裕介

 

やっときました!真井さん。

どの男たちよりも顔が好きで物腰柔らかだからこそ怪しすぎる。

真井さんだけ歪んでいるんだろうな描写があまりにも少なすぎる。

 

オフレンダの印が誰よりも先に浮き出てきたり、古橋√でバトエン幕引き要因だったりしてたので、どうしてそこまで優しくしてくれるのかだったり謎が多い。

 

「勇気がいること想うんだ。自分がやってしまった”良くないこと”を人に告げるって」

「でも君は現状を俺に言ってくれた。だから、その誠意に応える為に、かな?」

納得できないし怪しんでしまうこと、心では信頼してしまうぐらいに毒気がないよ!?

 

 

 

 

怪しい部分が多すぎる真井さんは、実は記憶喪失でヒロインの”弟”としてのパーツがそろい過ぎてる~~~~!!!!

今まで全く気にしてなかったけど、弟の名前とか一切出てこなかったし、ヒロインの思い出の中の弟くんしか私たちは知らないんだ…って思ったらストーリーすごい。

 

弟かもしれないけど本人は記憶がないし…って混乱するヒロインに真井さんは弟として接してくれていいよと提案するんだけどめっちゃ酷。

 

 

真井さんは、少なくとも一人の女の子として接してきて重荷を背負って欲しくないっていう完全な好意からの行動なわけであって実は姉弟だったは私も死んだ。

ヒロインは自分以上に弟を求めていて、弟だとしたら倫理的にアウトだし真井さん自身じゃ受けいれてもらえなくて詰み。

 

ヒロインが弟に自分の事を思い出して欲しいと願った影響から、毎日記憶を再現した夢を見ることになって、心身ともに健康だった真井さんに「……君に必要とされるなら、俺はそれでも構わなかった」これを言わせてしまったのは完全にヒロインが悪い。

 

 

 

弟の人格が浮き彫りになってきて、ヒロインが想っていた弟の記憶からは逸脱した人格で、ヒロインに家族愛以上の矢印を向けてた。

 

「12歳の時、僕は君だけを元の世界に戻したけれど、それは僕の優しさなんかじゃない」

「君だけが一人生き残って、僕を犠牲にしたと、何時までも何時までも引きずって欲しかった」

「そうやって一生、僕のことを引きずって欲しかった」

 

「……その願いは、半分は叶ったのかな?」

 

 

弟が弟じゃなかったら最強攻略ボーイだった(好み)

『物語は残酷であるほど美しい』はあまりにも解釈の一致。

 

 

もう逃げ場がなくて、真井さんの幸せを願って最後。

ヒロインと真井さんは赤の他人として結末を迎えることになります。

真井さんとは出会ってはいけないんだよね!?ユーザーから見ても絶対に好感度を培ってきて、最後に【出会わなければよかった相手】として終わるの酷だけど、すっごく印象に残るので物語としてはだいすきでした。

 

確かに攻略キャラとして明記してないし、性格が歪んでいないという違和感はあったけど、ヒロインと真井さんは決して交われない・・・!!!

 

 

まさに、『物語は残酷であるほど美しい』でした。