SWEET CLOWN~午前三時のオカシな道化師~ 密原誠丞√

 

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20210614221209j:image

密原誠丞(CV.豊永利行

 

女好きで男嫌いのよくいるチャラ男か~って思ってたらしっかり性格歪んでた。

 

 

スイートクラウンになって願いを叶えることが最短ルートである意見を支持する密原くん。

まともな感性があるので”知らない奴らまみれの中で外に出たい”という溢れる心情から、犠牲になるヒロインポジション的にはちょっと冷たい印象を持たざるを得ない。

でも、女の子には優しくするポリシーがあるようで、心配してくれたりするアンバランス感が終わった今では一番人間味がある人物だな~って思います。

 

 

 

 

女性の扱いに自信のあった彼は擬似恋愛作戦を取るんだけど、ヒロインには効き目ゼロで、ここまでしてもらった罪悪感から積極的に行動するようになるんですけど・・・。

 

恋するのが当然の流れだと踏んでいた強気な密原くんだけど、ヒロインは冷静に〈そういう風〉に演じていたことが裏目に出てぶち切れ。

 

 

「女の欲しがるこの顔と、都合の良い思わせぶりな態度と」

「俺からしたら気持ちの悪い吐き気のするような甘い言葉、馬鹿みたいに吐いてやったのにさ!!」

「これで落ちない女なんていなかったよ!みーんな騙される。だって”俺”なんてどうでもいいんだから!!」

 

自己肯定感高!!!!めちゃくちゃ性悪な策士男じゃん!!!!!すっごい久しぶりに味わうこういう男!!超楽しい!!!!(?)

ひとつ言わせてもらうと、イケメンポジションなんだね(笑)

 

女性には優しいと自称していたものの、これまでの簡単な女の子たちと違ってクソ面倒くさいヒロインに対して猫かぶり終了。

 

 

人と関わることを避けていたヒロイン的には、大激怒されたことって人間との繋がりを感じられた場面な気がする。

本当の姿を目の当たりにしたことで、ちゃんと密原くんに向き合って再チャレンジ。

 

 

 

本作品は双子ってキーワードになりそう。

密原くんは死産した双子の弟の面影ばかりを負う両親へのコンプレックスから、承認欲求が増幅し今のねじ曲がった性格が形成されたことが空かされました。

 

言葉遣いも悪いし互いにサディスティックだけど、さらけ出し合える環境はお互いにとって心地よいからこそ距離が縮まっていくの良い。

このお茶会の客たちは【歪んでいる】っていうのに納得。

そこで惹かれる!?ってところあるんだけど、納得できる過程でじっくり距離つめていってるのは新鮮で楽しかった。

 

 

 

 

「好きだよ。他なんてどうでも良いくらい」

「言わせたかったんだろ?……言っとくけど、俺に言わせた女はお前が初めてだからな」

自分以外どうでも良かった密原くんがヒロインと自分以外どうでもいいに昇華してるのはアガる。面倒くさい者同士だからこそ惹かれてる。

 

相変わらず言動はトゲトゲしてるんだけど、それが二人の愛の伝え方だし、何だかんだヒロインに対してはお前の事好きだから~~ってニュアンスのことを結構言ってくれるから、なんだかんだ大事にしてくれる。

 

 

エンドの種類が豊富でしかも4分の3はメリバだったりバットエンドなのが一番のオススメポイント。

 

密原くんは歪愛エンドでは、どこまでもヒロインにとって都合のいい男を演じ続けてて騙されたままで終われるか、裏切られて終わるかの性悪エンドも用意されててめっちゃ密原√でした。