SWEET CLOWN~午前三時のオカシな道化師~ 久瀬蒼馬√

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

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久瀬蒼馬(CV.内田雄馬

天然でぐいぐい来てるのに、気付いたら一番頼りにしてしまう…つまり推し。

そもそも、なぜそこまで尽くしてくれるの?姉弟関係形成されてんの?ってところからスタートでしたが、そういう蒼馬くんの限度にも理由がありました。

 

 

攻略推奨順的に、蜜原くんからの流れだったので性格的な面でも真っ直ぐでいられたし、「だいたい俺はお前に想って欲しくてお前を想っている訳じゃない。俺がお前を想いたいから想っているだけだ」ここまで言われて、ヒロインが信用する要素まみれなのが乙女ゲームっぽくてこれ!!欲しかったの!!ってなってた。

ヒロインを守るという謎の使命感の下、自分のことよりヒロイン至上主義で、本当にあらゆるところで密原くんと対になっていたんだな~。

 

 

グイグイくるし、ヒロインを姉と呼んだりするっていう距離感の詰め方バグな蒼馬くんだったけど、いつでも肯定的で献身的でヒロインにとっても理想像。

CV内田雄馬は本当にいいな~~~(ただの好み)

 

 

 

久瀬√に入ってからは、自分を選ばない上に、気に入らない蒼馬くん選ぶんだ~~!って感じで嫌悪感顕著な密原くん。

お互いに嫌悪感を抱いていて、「何時も一緒にいるのは俺なのに、何でいつもあいつを頼ろうとするんだ」と切なそうな表情を見てめっちゃ対。独占欲の出し方に差があるのもまた楽しい。

 

実は蒼馬くんは人間じゃなくて道化師によってヒロインの理想の弟像を形成した歌詞人形なんですよ~という暴露を受け、それが事実だということを夢の中で確信することになります。

記憶のない蒼馬くんの矛盾点として生み出されたということで納得出来てしまうのが哀しい・・・。

 

 

しかも、その魂は密原くんが恨んでいる双子の弟。

密原くんと母親の両親のため道化師に自分の命を差し出した過去があって、めちゃくちゃ複雑。

突っかかりはするけど、あくまでもヒロインのために一歩引き続けていた久瀬くんだけど、本音を吐露するところがあまりにもしんどい。

 

 

「悔しい、悔しい……っ!!俺だって誠丞と同じように人間に生まれたかった!!」

「そしたらお前の事をいっぱい口説いて、いっぱい好きだって言って、いっぱい抱き締めて……俺をちゃんと好きだって言わせてやるのに!!」

 

作品を通してでもあるんですが、チャプター名が既にしんどい。

【君を守れるならそれだけで良かったのに】

これ嫌いな乙女ゲーマーおらんよ????

 

 

 

蒼馬くんは、自分の過去で今の出自を知ってヒロインと同じ立場で生きることは叶わないとして諦めかけてしまうんだけど我儘言ってよ(;;)弟の特権よ???(?)

 

「お前が何を失ったとしても、それを埋め合わせ……それ以上の幸福で包み込むと誓ってやる」

「忘れるな。お前を仕合わせにするのはこの俺だ」

 

 

何だかんだで一番王道の王子様だった気がする。

蒼馬くんの出自とか感情とかそれは今の蒼馬くんのルーツなんだと伝え支えたヒロインへの守りたいという感情は本物になっていて外に行っても中にいても一貫して幸せに過ごせる未来が想像できるから蒼馬くん最強。

 

 

歪愛エンドにおいてもどこまでも尽くしてくれてお互いが独り占めできるっていう理想のメリバでした。

守りたいと思う感情は作られたものだけど、それがどこで蒼馬くんとしての感情として成立したのかもしくは・・・って想像を膨らませられるのも楽しかったです。