数乱digit 玖折巡√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

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玖折巡(CV.森田成一

【玖(く)】に位置する巡。
生徒会メンバーで生徒会長・央助さんの側近ポジションでかつ性悪男。この間までカラマリやってた人間的にはCV.森田さんで罵倒されるのめちゃくちゃ嫌なんですけど(私情)お前マジで攻略キャラなんか?って思うほどに前√でクズだったから本当心配しまくっていました。実際は杞憂でした〜〜(^_^)


いや、でも正直にいうと4章ぐらいまではウザい。ずッッとウザい。

 


これ二番目じゃなかったらヘイト溜めすぎて好きになれてたのか確信は持てない。生徒会の権限をこれでもか!と言うくらいに振りかざし、暇つぶしのために人で遊び、楽しいからと言う理由で他人を苦しませる。これ乙女ゲームキャラの自己紹介としてあり得なくないですか!?最初のスチルもマジでふざけんな。そもそも可愛い女の子に気安く触るな。1回キレた。


ヒロイン同様こっちも歯向かいたいんだけど、それが巡にとっては面白くて余計におもちゃとして気に入られるんですよねウザ。学園内には歯向かってくる人がいないから、余計に暇つぶしとして最適なんですよ。

 

 


この√は、【捌(はち)】の双子についても言及されていました。

明ちゃんが突然序列を上げたいからと刃を向けてくるんですが、捌沢家の問題が大きく関係していました。明と暗は実の兄妹でありながら、後継問題で戸籍上は明が本家に暗が分家にいるという複雑な事情がありました。分家の叔父達は、本家を疎ましく思っており、暴力的な人間だったので暗は妹を守りたかった。明は分家に行った暗が戻ってくることを条件に出され序列をあげるために頑張っていた。お互いがお互いを守りたくてすれ違っていた微笑ましく悲しい物語。

兄妹愛大好物人間としては愛おしい双子に暴れまわった。好き!
この心温まるお話も全部巡の筋書き通り。ここでも彼のクズさは全開でした。

 

 

 

そして、やってきました楽しい体育祭。

ここが一番のほっこりポイントになるんですよね。もう分かりました。

"央助さんのために"と露骨なのが、ちょっと可愛らしいなと思えるシーンでもありました。わざと負けることを徹底しているんですよ。いじらしい。その後、昼食の邪魔してくる巡は好きな子ほど虐めたいってわけじゃないんだろうけど、わたしにはそう見えてマジ高校生可愛いってニコニコしていました。

 

 

 

 

 

ここからラストスパートかと思えばワンクッション。雨が降ると大人しくなる巡。可愛いなあ。生徒会占領して昼寝するのを見てしまって、綺麗な顔なのに…って思うヒロインちゃんと女の子なんだよね。

「あなたの心の涙一粒、私のこれからの幸せ一つと交換」をはじめてお兄さんに言われた時、何?!怖い!って思ったことを心から反省しております。これを、うなされてる巡にコソッとする感じが可愛くてキュンとした。

 

まあ、ここまではたいして巡√響いてなかったんですけど、ここからですね!山場。

保健室のベッドに押し倒されたと思ったら、カッターを持ち出し、央助さんの立場を脅かす「不安要素」であるヒロインの刻印数を切り刻もうとします。前√ではこれが原因で痛めつけられたので、ハラハラしていましたが漆原くんがタイミング良く乱入。と、央助さんもやってきます。巡が良かれと思って起こした行動でしたが、央助さんは「(僕が負けることはないと)信じてくれていないんだね」と、二人の関係に亀裂ができます。

 

あんなにも慕っていた央助さんに見放され抜け殻状態の巡。それを放っておけないのがヒロインですよね。あんなに腹立つし、ひどい嫌がらせを受けても弱いところを見せられると女って響くんだよ…(ダメ男好き)

極め付けに、巡と巡の両親との会話を盗み聞きしてしまいます。

「壱園家に仕えるのが玖折家の役目だ。その役目を果たせない人間は存在する価値などない」

悲しい。親に認めて貰えない系のお話が本当に苦しい。家族は仲良くあって欲しい。それこそ、この√では双子にフォーカスが当たっていたので余計にそう思います。双子は唯一無二のお互いの存在が昔からいる一方で、巡はそういう存在はいなかった、というか気付かなかったに近い気がします。

「親は子を選べないし子は親を選べない。そして刻印数を与えるのは梵の神。俺たちにはどうすることもできない」

最初に聞いた時から、巡の核の部分になるんだろうと思っていましたけどやっぱりそうか。運命を恨んでいる、とは少し違うのかもしれないけど似ているような。

 

 

そう、だから放っておけない。ヒロインも私もやっぱり乙女なので(?)

居場所がないなら、数研に!と誘うわけですよ。抜け殻な巡は結構素直なので可愛いですね高校生って感じ(脳弱)相変わらず憎たらしいのは変わらないんですけど、少なからず現状に変化があったことで心情にも変化が見られるんですよね。

そして、肝試しきましたね。花火より盛り上がるに決まってんじゃん…!脅かし役の巡が、光くんを散々仕掛けで怖がらせている隙にヒロインを空き教室に連れ込む〜〜(^O^)

嫌がらせの一環ではあるんだけど、俺の側にいろって言われると普通にときめいちゃうですよ!!押し倒された時と逆だなって揶揄われるの普通にキュンキュンした…既成事実って言葉大好きなので、それだけで満足しました。

 

 

 

さて、待っているのは央助さん問題。

巡が側にいなくなってから、『暴君』と言われるほどに殺伐とした生徒会長。央助さんがこうなってしまったのは、自分が信じきれなかったせいだと弱音を溢します。

「俺は央助さんに敗北を味合わせたくなかった。でもそんなの俺のエゴだったんだ。央助さんは俺を必要としてくれていたのに。俺はもう本当にあの人の傍にいる資格なんて」

央助さんと巡の祖父は、玖折巡として接してくれていた人たちで央助さんを支えることで居場所を確立させていた巡の弱さが見えました。

「お前は俺を……必要としてくれるのか?」

アァ……(;_;)誰が想像しましたか?こんな愛おしさしか生まれない巡を……無理。

 

ヒロインが思うように、生徒会の頃は散々嫌がらせされて大嫌いだった。でも、数研に入って過ごすようになって口は悪いけど優しい所もある人だって分かった。は、数研編に行ってなきゃこう思えなかったなってお見事。

 

 

央助さんを元に戻すため数乱戦を挑みます。

そんな中譫言のように、零は危険な存在だ…とヒロインを狙い本物の小刀を取り出して、切り掛かった時な巡が前に出るんですね。巡が傷付いたことで我に帰った央助さん…というところで、一先ず問題は解決します。央助さんは、妻を背負うと申し出たんですけど、どこまでも巡は央助さんが大事なので謹慎程度で終幕します。

 

深傷を負った巡に会いに行ったら、「退院したら寮の管理人のところへ行くぞ」と二人の関係性が発展していることが分かります。今回も告白ないんかな〜〜?とドキドキしました。

「お前のこれからの未来と、俺のこれからの未来を、共に」

「俺の居場所は、お前の側だ。これからずっと」

巡めちゃくちゃロマンチストじゃん。謎のおまじないをここに絡ませてくるのずるいし、これを共有しているのが巡という事実に完敗です。"好きだ"を聴けたので結構満足しています。捻くれた巡がくれる真っ直ぐな言葉だから良いですね。

 

それに、バトエンもすっごく良かったです。

「俺をひとりにしないでくれ」と…泣き崩れる……あぁ好きだ〜〜。後悔と絶望の中で、お前は俺の居場所だったんだと認識する……大好き〜〜!!!!

 

 

 

SSもやっぱりズルかった。

全員が終わってからSS巡りしたんですけど、改めて見ると超優しいんだよ。巡√じゃないと味わえない所が醍醐味ですよね。管理人さんにしっかり牽制しに行くところも抜かりないし、結構冷静に分析できてて頭の良さを再確認した。さらに、それだけに収まらず皆様大好き席替えネタ。こういう権限の振りかざし方バカみたいに可愛い。些細なところで高校生出してくるのなんなん!?さすがナンバー1の男。普通に好きになってしまうのがわかるのがムカつく。

 

 

 

これぞ乙女ゲームの楽しい所ですね。

ヒロインと一緒にいて益々絆されてください。