BUSTA FELLOWS リンボ√
※ネタバレあり
リンボ(CV.KENN)
メインヒーローの顔が強いのはもう最高。
ちゃんとメインヒーロー張っているのに、人間味溢れていてプレイしていてすっごく楽しかったしバスタフェの世界観に入り込めました。
初っ端からメインヒーローの死に顔見るゲームって何???
変な緊張感を味わってからのスタートでした。
ヒロインの特殊能力でリンボを救うんですけど、確かに実際に死んでない本人からしたら言動不審すぎる。それでも、何か信じてくれているというか人柄とかパーソナルな部分に興味を持ってくれて、思い返せばリンボがなんか面白いなコイツって思ってくれるから本作品は展開していってたんだな、って。
リンボは自分が自分の善悪を判断すると断言している弁護士なだけあって、かけてくれる言葉が理論的で納得させてくれるからユーザーとしても気持ちの整理が出来た。
「たとえ人の命に関わることだとしても、選んだ自分を信じるしかない。オレは、それだけが正しいことだと思ってる」
ヒロインの能力で損をする人物が出てくることは想定できたけど、実際にそれが起きた時にちゃんと助言できるリンボは人として格好良かった。
ザ・メインヒーローのリンボだけど、過去は訳アリみたいで
「俺は誰かのために怒ったり悲しんだりしない。1番冷静でいられるのはそれが誰のためでもないからだ。誰かのために動こうとしたら、そこには怒りや憎しみが生まれる」
弁護士として自身の軸となった要因についてのエピソードがとにかくしんどかった。
明らかに嫌味な雰囲気を醸し出している元同僚・ナヴィード。
リンボに復讐心を抱いていてあらゆる方法を用いて嫌がらせを試みるんだけど、リンボが救えなかった人物と同じ死に様をヒロインに強いてくるような男でした。
ここでの判断が大きな分岐点となったんですけど、リンボとの信頼関係とかヒロインの機転が利くとか人として試されてた分岐だった・・・。
ヒロインが同じような死に方をしたらって考えて弱って、自分もヒロインのことも死んでしまうのかと思ったら怖かった……って吐露して涙を流すんですよ。
最初リンボを見たときにここまで全く想像できなかった。
弱いところも涙もみせてくれる作品ってことですよね最高じゃん(性癖)
「俺さ……ヒーローになりたくなんかないんだ」
「誰かのために怒ったり悲しんだりしない。1番冷静でいられるのは、それが誰のためでもないから。ずっと、自分にそう言い聞かせてきた」
「もし、お前と、お前以外の大勢とを天秤に掛けなきゃいけないときが来たら、俺はきっとナヴィードと同じことをする」
「あの時の俺には、天秤に掛けるものがなかっただけだ。ただそれだけの違いで、俺は『悪人』になれる。」
全部を背負って自分自身のために決断してきたリンボが自分が堕ちてでもどうにかしたいと愛情をぶつけてくれるのがさ・・・。悪人になれる今の自分が好きだって言うのずるくない?ストレートじゃないところが良い。
「俺は、お前の事だけ考えたい。お前と一緒に笑って、お前のために怒りたい」
「俺は、絶対お前が欲しい」
敢えて告白しない感じが日本っぽくなくてそれもありかなって終わり方って思ってたら後半!?って感じで後日談(?)
「お前を、好きだと思った。一緒にいるのも、触れるのも、幸せだと思った。恋人の『好き』ってやつだ」
あんたがメインヒーローだよ!!!!(?)
スマートで何でもサラって言っちゃうタイプでしょって勝手に思ってたから『愛してる』を簡単に伝えられなかったんだって弱味を良い塩梅で見せてくれるのがリンボの才能だし弟属性って感じしない??
「……見つからない言葉を探すより、一緒にいてくれたらそれでいいよ」
結局大勝利メインヒーロー。この満足感で初手推奨は期待しかない。