BUSTA FELLOWS シュウ√

 

 

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

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シュウ(CV.細谷佳正

 

大穴場でした。未だに推しはモズだと思ってるけどシュウなんです・・・。

「大人っぽいのも良いけど、あんたはそう顔の方が面白くいいよ」って言われたときに、あれ…?って思ってゲーム止めました。細谷佳正の声にめちゃくちゃ弱かったのを思い出しながら死んでた。

初っ端リンボと一緒にいたのがシュウで、信じられない言動のヒロインを怪しい奴だと警戒していたし、絶対にこのキャラ推しじゃないし後は駆け抜けるか~って思ってた。思ってたのに、えっ推しかもしれん・・・ってなって開始早々2回死にました。

 

 

シュウは殺人担当ってことで現在進行平の悪の立場。

「憎しみはどこにでも湧く。それは止められない。でも、愛情も憎しみもない殺しは止められる」って師匠の教えを引き継いで殺害リストを辿っているシュウ。

世間的に悪の立場でいるんだけど、ヒロインもリンボと似たように【法での善悪が全てじゃない】って思考だからこのチームにも馴染めたし仲良くなれたんだと思う。

 

それに「家族ってのは理不尽なもんだろ?関わってるのを、勝手に断ち切ることは出来ない。だから家族っぽい俺らも、理不尽っぽいもんじゃねーの?」なんて、「家族っぽい」関係を大事にしてて、さっぱりして干渉しないように見せかけてちゃんと感情を向けてるのがギャップおいしかった。

 

 

 

コラムの重版決まったときに『何でもお願い聞いてあげる券』をくれたときはさすがに暴れた…(?)

それを、大事なお願いに使うんじゃなくてみんなで遊園地行こうよ!ってことに消化できるヒロインがほんと~に可愛らしい。この時点で下心なんて微塵もなくて大事な仲間として一緒に思い出作ろうよってノリでいけるのいい。

 

 

観覧車スチルでの出来事も好きだけど、兄と一緒に来た場所をなぞりながら一緒にいてくれるのがしんどい。死んでる人間の話をしたとき、周りは絶対気を使っちゃうってことをシュウも分かっているからこその気遣いは惚れた。

 

 

ヒロインに死なないでよ、って怒りを向けられて困るな…って思いながら、悲しませたくない気持ちが先行して困るってくだりが無理。

「あんたはさ、俺のことを心配したり寂しく思うような気持ちにならないように、嫌いになる努力をしてくれよ」

「ゆっくりでいいから、焦んないで、他に好きになれるやつを探しな」

は!?マジ年上じゃん(感想死んでる)自分の都合じゃなくて、本当にヒロインのことを大事に思っているから、この言葉が出てくるって分かるし、拒否じゃなくてたしなめられてるってのが正しくて行動起こせない状況にさせられるのが年上すぎん?

 

 

 

ヤンからの取引に応じて騙される展開になって、実際にはヤンも本心ではシュウに一番危険なリスト管理を任せたくない失いたくないが根底にあって、その結果恨まれていることを逆手に取った行動なのがあまりに「家族」っぽくてさ…。ヤンが師匠を殺したと思って恨んでないとそれこそ本当に一人になってしまってたと思うと、ヤンの行動は結果論としてシュウに本当の意味で独りぼっちだと味わせることなく繋がりをもったままいられたんだってほっとした。

 

本当はシュウが師匠の子どもで、ヤンが拾い子だったこととか色んな要因があって拗れてしまったんだなって。それでも、シュウとヒロインのためにちょっと手を出したりして、ちょっとずつでも時間を取り戻してほしい。

 

 

 

シュウ√では時間を遡っても成功しない事態が発生してより緊迫感があってちょっと良かった。

クローザーを欺く手腕はさすがのチームワークだったし、ヒロインがシュウの意図に気付けるかどうかて言うのが鍵を握っててあの状況でも冷静にパズルのピースを埋めていかなきゃならん過酷ストーリーじゃん。

 

シュウと生きていくには必要スキルだろうけど。

 

 

 

好意が溢れ出したシュウはこれまでのズルさが桁違いで暴れた。

 

「俺は、あんたのことが好きだ。それが俺にとってどういう意味とか、あんたをどうしたいとか、何をしてやれるのかとか、そういうのは後で考えることにした」

「俺は、○○が好きだ。離したくない。俺の世界にいて欲しい」

 

「……他に好きになれるやつなんか探すな。俺を嫌いになる努力なんか、絶対するな」

「……俺の世界から、消えないで」

 

好きを羅列するな(死)ヒロインからの返事を言わせる隙もなく詰めてくる感じが、年上だけど余裕がなくて本当はずっと好きだったって言わなくても伝わるのがすき。

 

 

後編でも終始頬が緩んで仕方なかった。

ガールフレンド・オブ・シュウ(G・О・S)には死ぬほど笑ったけど、その後の惚気で溶けた。

シュウがヒロインと一緒に生きたいと思って脳手術のこと相談して、特別に思ってるからこそ言えなかったって抱えてるシュウがいい。「あんたは俺の女だ」ってこういうこと言う推しが歴代にいないから変なドキドキを味わいました。

 

「……やっぱ、死にたくねえな」がシュウが生きるって決断できた瞬間だったんだなって。それに協力してくれるヤンも大好きになったし「言わないことが優しさだと思ってるだ」ってあきれてる二人の家族のこともこれからずっと見守っていたいなって思えた。

 

 

 

BADもシュウ√の総締め【殺しじゃなくて復讐】。

師匠からの教えを破って、復讐の種を捲いたシュウよ……。家族を失って、死なないままずっとヒロインを想いながら哀しみと憎悪に暮れる、生きてるからこその辛さを体言してて良いBADでした。

 

 

予想外の推しでまだ心落ち着いてないけど、とにかく楽しかった。