ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 感想

 

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前作からぶっ続けでプレイしました。これは発売当時から追いかけてる人は、一年越しと言うワードに泣いちゃいそうだし、より楽しめたんだろうなと少し羨ましくなりました。

 

前作よりグッとシナリオが良かったです。いい感じに伏線散りばめており、正直物語って恋人同士になった方が難しいと思うんですが、ライターさんの腕が光ってました。

http://www.otomate.jp/nil-admirari/kuroyuri/

 

 

 

 

以下ネタバレ有

 

 

 

 

 

 

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鵜飼昌吾(CV.木村良平

やっぱり推しは最初に、と我慢出来なかった。今回昌吾くんめちゃくちゃ頑張ってた。彼女を手に入れるために家のことも勉強のことも、ヒロイン同様こんなに頑張ってくれてるのに何もしなくていいのか…って感情移入してしまう。

 

ストーリー序盤は、どこまでも優しくて甘い。ずっときゅんきゅんしてた。部屋に戻る時や別れ際、必ず一言添えてくれるところが彼らしくてよかった。中盤以降ヒロインがずっと取り憑かれてて、しんどかった。が、それ以上に押し倒された時犯人のフラッシュバックにより拒否してしまう時に、何も文句を言わない姿がキツかった。

他√では、全然刺々しくなくて普通にお喋りしてるしでつい頰が緩みました。特に翡翠とあんなに仲良く…誰にでもツンデレですね。

 

 

 

f:id:stnb5291024:20180819202625j:image鷺澤累(CV.櫻井孝宏

相変わらずの余裕な笑み続きだったのに、最後の髪を洗ってあげると言うヒロインの言葉に子どものように笑うという流れが完璧だった。彼は欲しい言葉を全部くれるし、「愛する権利」と言うワードは累らしくてすごく好きです。

 

そしてこの物語の鍵となる蓮と四木沼夫婦。大正と言う時代は今以上に蓮の心情を理解してもらえないだろうし、つらかったけど、格好良かった。そして、四木沼喬が妻には弱くて優しげな声色になるのが良くて、ただの悪役じゃなかったね。累にキツく出れないのも愛故で、手記は涙腺死んだ。サブキャラがこのルートは一番良かった。

 

 

f:id:stnb5291024:20180819203151j:image汀紫鶴(CV.鈴村健一

いつ好きになったのか分からなかった、と前作の時思ったのを謝りたい。全部教えてくれた。あんなに赤裸々な展開も最高にニヤニヤしました。クロユリまでプレイしてのセット感、公式様さすがです。

 

紫鶴さんは物分りがよくて、上手に転がされてる気分。危険な仕事だと分かっていても応援してくれて、でも心配を上手いこと表して、心地よくストーリーが進んで行く感じ。そして、BADエンドは一番好みです。紫鶴さんは何度も、好きな人がいない世界は耐えられない…これを実行してた。

あと他ルートでの圧倒的過ぎる優しさ。紫鶴さんのおかげで、進展してる恋は少なくなかった。

 

 

 

f:id:stnb5291024:20180819203254j:image尾崎隼人(CV.梶裕貴

ストーリーはじめに一番距離感近い恋人だったのは隼人でしたね。ザ・主人公、つねに真っ直ぐで、甘やかし上手だった(正直ストーリーの印象薄かった)。

 

単独ルートより、クロユリでの諦めないよってずっと側にいてくれるところにキュンとした。他ルートではそんな素振りは見せなかったけど、クロユリは違う。ずっと待ってるって言いながら、断るのは心苦しいね。言葉がキツイのは相変わらずかな(笑)

 

 

 

f:id:stnb5291024:20180819203223j:image星川翡翠(CV.逢坂良太

相変わらずシナリオが一番好きでした。子どもっぽいことにやっぱり負い目を感じてるのが、ヒロイン同様翡翠はそのままでいいのにって何度も思った。

 

前作からだが、甘いシーンの有無を確かめるところがめちゃくちゃ好き。これは好き嫌い別れると思うけど、不安と欲望の葛藤をこの年下の危うさと美しさと兼ね備えた翡翠にはぴったりハマってる。優柔不断でヒロインにすがる場面も、たしかに共感出来て物語中にもグッと成長する。家族幸せエピはやっぱり心温まる。

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20180819202638j:image鴻上滉(CV.岡本信彦

滉からの言葉が一番、胸にくる言葉というか…真っ直ぐで不器用でずるい。歯痒い恋愛ってこんな風だなって、中盤辛かったし、放っておくべきな場面も滉だから放っておけない。いつも危うい空気なのは前作から変わらない。

 

でも「好きだ」って口にしてくれるようになって、愛おしさが溢れた。滉がくれるおやすみのキスは格別です。それに、「ん」って1つで不機嫌だったり愛おしさだったり全部伝わってくるのがすごい。岡本さん本当すごい。普段淡々としてるからこその声の変化が、ヒロインを大事に大切にしようとしてるのが声からも伝わってくるんだよ。グッとくる。

 

 

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今作も燕野くん、猿子さんが刺さりましね。猿子さんのお面無しスチルめちゃくちゃ楽しみにしてたんですが、残念。燕野くんは攻略出来ないからこそ、ここまで味が出るんだろうな…と思いつつやっぱり恋したい。ライターさんさすがです。

 

今後もなにかしら展開があることを期待せずにはいられない大事な作品となりました。乙女ゲームをプレイした本数はかなり少ないですが、大好きなものとなったのでSwitchの追加ストーリー全力待機です。

 

 

 

 

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