ピオフィオーレの晩鐘 - ricordo -
乙女ゲーマーが揃いも揃ってマフィアの女になってたから期待してた作品。みんなだいすきピオフィをSwitch版でやっとプレイしました。
共通が短くてスッと本編入れるのも楽しくて、シナリオも丁寧に作られているのを感じた。
そしてみんな声帯が天才……(当然)
更生したり、全部がスッキリなんて生温いルートはない。みんなしっっかり犯罪者マフィア。何よりヒロインにすごか好感が持てる。慈悲深くただただ懐が深いから、マフィアの事情もちゃんと理解した頭のいい女の子。
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以下ネタバレあり
大人っぽい余裕と奔放さを兼ね備えたCV.木村良平すぎるキャラ。ニコラはただ大人っぽいだけじゃなくて、ダンテに依存という名の敬意を示してるなって感じ。言葉巧みに周りを翻弄するのがカポの右腕感あっていい。
他√じゃなんだかなあ…って感じなんだけど、全部ダンテのためなんだよね。さすがに、ダンテを残して死んじゃうの多過ぎて、どっち目線でも辛かった。
でもバトエン厨にとって話の密度が濃いことに歓喜した上に、ニコラが壊れて束縛依存するの最高でした。正規ルートでも他人と話してる姿を不満そうにしている様子に拍車が掛かって、ヒロインも一緒に壊れるんじゃなくて理性の中で全部受け入れるのもいい。"鍵の空いた鳥籠の中で"って表現が逸材すぎる…!
SSも彼らだけメリバなのずるくない?ファルツォーネ的にニコラと結ばれるのは別に"間違いじゃない"っていうのも、ニコラは壊れているフリをしているっていうのもいいなあ。
楊(CV.岡本信彦)
常に綱渡りで分岐ひとつ間違えただけで終わるの怖すぎるし、ヒロインよく頑張った。楊が人気キャラだと知っていたけど、9割極悪非道で出来上がってたよ?
彼は愛してるとか好きとか言葉にしてくれないタイプだから、側においてやろう。がヒロインにとってすべてなのが楊の中毒性なんだろう。
GOODエンド 最後の一言は、楊の本心が唯一剥き出しなシーンなのかなと思う。岡本さんの声が拍車をかけて切なくて天才だった。永遠に幸せになれないエンドだけど、CGコメント聴いたそれも全部楊の策略にハマってて興奮した。バトエンはロミジュリタイプでないことは分かってたけど、恋愛ごっこで小説の一節って口説き文句として最強にずるい。ニコラみたいに盲目になるはずもなく、そこで一緒に刺すタイプなのね…と何とも言えない気持ち。嫌いではないですけど…。
支えようとしてくれるダンテがイケメンでした(贔屓)
ダンテ・フォルツェーネ(CV.石川界人)
上記√で確実に愛を育てました(?)待ってた。彼は絶対にヒロインを傷付けないことを徹底してくれてるのに、すぐ死ぬし、ヒロインに嫌がらられてるしで不憫過ぎる…。だから、助けに来てくれて手を差し伸べてくれたらもう握るしかないじゃんかーー!!!(うるさい)
不安な思いはさせたくない。優しく大切にしてやりたい。どうすれば喜んでくれる…?という不器用さ!からの差し入れのくだり可愛すぎて、マフィアのカポだと言うことをマジで忘れる。加えて昔から惹かれていた女の子だった…??しかも大円団では、格好付けたくてヒロインと同じ苦手なエスプレッソ飲んじゃう…??
可愛い系ですよね分かりますニコラ√終盤で理解した。
隠れ家生活は楽しかった。寝込み襲った風になった時の「おまえが相手なら組み伏せられる」色気のない返答がまたきゅんとするから完璧ハマってる。
家事についても不自由な生活にしても、些細なことですぐ反省する。世界観的にも女性は虐げられがちなんだろうけど、いつでも対等に接してくれて真っ直ぐ。カポとして信用出来る上に年相応に可愛らしさが残ってるからときめきが止まらない。
さらにここから、弱音と本心を見せてくれたら支えたいなって思っちゃうよね ずるくない?カポという立場にコンプレックスを抱いてて、孤独を感じている未熟さもまた彼の魅力。いい意味でも悪い意味でもファルツォーネのお坊っちゃんかな。
個人的にGOODエンドの「可愛すぎる」って嬉しそうに額にキスするダンテが一番好きかもしれない。彼は表情がコロコロ変わる愛らしい。SSではかわいいかわいいってベタ甘なのしんどいし、もっとお酒飲んで欲しい。afterもまた、甘々すぎて「おいで」の破壊力に悶絶した乙女は私だけじゃないだろう。
メインヒーローらしいこの完成された√が中盤推奨ってどうなってるの?これ以上の展開が待っているのがこわい。
オルロック(CV.豊永利行)
ピオフィで一目惚れした人物だったから、どんな展開が待ってるのか楽しみでした。純粋無垢でめちゃくちゃ強い少年。感情が欠如しているのが、可哀想と言うのもなんか違う気がするけど…信仰心がここまで育てたんだろう。
オルロックは震え声が胸に刺さりすぎる。
血に汚れた手で、洗礼なんて出来るのか、持ち始めた疑問に翻弄され続けるオルロックは見ていられなくて泣いた。何がなんでも幸せにしてあげたい。なんでオルロックばっかりこんなに苦しめるの?本当につらい。もうみんな敵じゃん!彼にはハピエン以外与えたくない。
この√はヒロインの思慮深さが全面に出てるなあと。ロズベルグ卿を信じきってるオルロックに投げかける疑問は精一杯思いやってていいヒロインだと実感した。
この√でもダンテ辛すぎません…?(贔屓)(2回目)って思ったんですよハピエンの時点では本気で。でも、バトエン辛過ぎて…本当に歴代でも一番しんどかった…。正直手が震えて、しばらく放心状態だった。バトエン好きなんだけど、殴られたような感覚に陥った。大事な人が他の男のものになるのを生きて実感しなきゃならないオルロック自身もそうだし、ダンテがこんな取引を持ち出してくるのもすごく嫌だ。当たり前と言われればそれまでなんだけど、ダンテも手段を選ばない冷徹マフィアなんだ…って思い知らされた気がする。
ギルバート・レッドフォード(CV.森久保祥太郎)
この作品を手にとった当初正直眼中にもなかったですけど、どの√でも一番芯が通ったいい男なんだよなあってずっと思って終わった。
素性も知らない女が飛び込んできて"俺の隣が一番安全"だから守ってやるって言い切るの格好良過ぎる。
ギルは他√でも視野が広くて、殺し合いの中でさえも、相手を尊重しているのが分かる。力量があってカリスマ性に溢れた【ボス】なんだと分かる。
彼のスチルは穏やかなものが多い印象。でも、決してときめかないわけじゃなくて、男前過ぎ…ってしみじみ感じるような場面が多い。この√平和過ぎて、オルロックとの引きずってるから差が逆につらい。
バトエンも綺麗にまとまってた。ギルバートが大人だからこその選択が逆につらい。一緒に連れて行って欲しいよって心が泣く。
(ここでもダンテが……(贔屓)鍵の乙女じゃなくても守りたいんだよね…ここは純愛)
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特に気に入ったサブキャラについても少し明記。
ロベルト
:せっかく顔がいいのに、ニコラ√で暴走し過ぎて戸惑ったが、ダンテ√では割と素直なところ垣間見えて、ギル√では素直さと可愛らしさが逸材だった。大円団では、気持ちを戒めてようとしているのがサブキャラの良いところであり、もどかしいところ。彼が攻略キャラならだいすきなバトエンが待ってる。
レオ
:可愛い弟的ポジだけどチャンスがあれば攻略に持っていける(はず)。恋心なのか大事な友人的存在なのか、不明確な絶妙な感じがまたツボにハマちゃう。匂わせて欲しい…。ニルアドの燕野くんポジな気がしてならない…!
リー
:飼われたいと思った乙女も少なくないと思う。だって顔と声がいいから…。√によっては楊に逆らうこともなく、ちゃんと補佐として立ち回ってるのは出来る男感ある。側においてほしいし、真実の愛を育んでみたい(?)
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ストーリーもキャラも実に凝った内容であり、多くの乙女がハマる理由もわかる。
Switch追加要素は、続編に繋がるような思わせぶりな展開になっていて発売が楽しみになりました。今回以上に過酷な運命が待ち受けてるのか〜〜と期待半分、不安半分と言ったところ。
隠し√はギルバートからの派生だったんだけど、彼らマフィアが協定組めば怖いものないなって印象以上のものがあまり残らなかったかな…?攻略キャラたちがみんな癖強すぎて、アンリさんが霞んでしまった(小声)ディレットーレが癖強かったからか余計に…!
どのキャラともフラグ立てる大円団は、頰が緩んでしまうから、楽しめたんですけどね。
プレイしててわくわくした点でもあるんだけど、ダンテと結ばれるのが必然的な要素。
楊と結ばれた後痣が薄くなった描写があったり、ギルバートと結ばれて【鍵の乙女】としての資格がなくなったりするのは、ファルツォーネと結ばれなかったから効力が薄まったって解釈であってるのだろうか…。
ピオフィの曲は全部ダンテとヒロインのことにしか聴こえなくなってしまったけど、多分間違ってない(確信)
今回はたくさん記述した気がする。頑張って削ってはいるんですが、そろそろキャラひとりずつの記事にしようかと検討中。
さて、次にプレイするゲームは決めかねていますが、また次の機会にも御目通りできれば。
2019.08.15