数乱digit 漆原景太郎√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

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漆原景太郎(CV.前野智昭

【漆(しち)】に位置する景太郎。

生徒会メンバーでありながら、数研にも優しくおおらかな圧倒的な安心要因。景太郎目的で購入した本作だったので、超絶期待していました。共通見てる感じだと無害で推せるか…?とちょっと不安になったりしてましたけど、問題ございません。超絶曲者でした。

 

 

彼は「異常なまでに運がいい」と巡√で言及されていました。言葉通り景太郎くんと一緒にいると巡に絡まれてもあっさり退散してくれる用事が出来たり、購買で人気のパンを難なく手に入れられたり、近くにいる人にまで影響を与えるほどのパワーがあります。

「運が良すぎる」ことを当人はあんまり嬉しそうでないのが、鍵になりそうですね。

 

 

景太郎√は、持ち前の運の良さなのか大問題が起きることなく体育祭突入。

二人三脚楽しいね〜(^^)/♡サラッと腰に持ってこようと掴んだ手が良い。あと、やっぱり生徒会メンバーだと厄介扱いされることが本ッ当にない!カースト制度が露骨だ。数研が愛おしい気持ちはあるけど、戻りたくなくなる(笑)ここまで、乙女ゲームしてるって浮かれてました。

 

 

 

ある日突然、女子生徒の左手の甲が傷付けられる事件が起きます。そして、それが多発します。左手の甲と言うことは数家の刻印が刻まれている場所って事で、犯人探しがはじまります。景太郎√で発生するってことは、限りなく景太郎が絡み…。ここまで築き上げてきた景太郎くんが嘘だとは思いたくないのが本心です。でも、親友ちゃんにもその事件に巻き込まれて、そこにあるのは分かりやすいほどに証拠となる景太郎くん持参の珍しいカラーの付箋。疑えと言うことですね……。

 

つまり、犯人は景太郎くん。誰でもわかる。

 

ヒロインが詰め寄ったら、景太郎くんが壊れた。怖い怖い怖い…!!!!笑うな!!

「気付いてたならもっと早く言って下さいよ。俺ずっと待ってたんですから」

「今まであなたが俺に見せた中で一番いい表情ですね・・俺は好きですよ」

ちゃんとヤンデレをプレイするの初めてなので、豹変しだしてビックリした。ちゃんと心臓がドキドキした。怒りに満ちたヒロインの表情にご満悦なご様子…。今まで真面目だったから余計にやばく感じる。「他人を傷付けることに何の感情もありません」しっっかりサイコパスでした。伊達に生徒会メンバーじゃないな…。

 

 

このイカれた景太郎くんは「異常なまでに強運」が生み出した心でもあるようです。

挫折も苦労も知らず、気付いたら上手いこと事が運んでいる毎日が退屈でしょうがない。だから、態と階段から落ちてみてそれでも軽症で済んだとき、一生つまらない人生を送るんだと悟った事が原因でした。

そんな時、零のヒロインが現れ初戦で勝利をおさめた。これが景太郎くんが胸躍った瞬間だったと言います。「この人だったらこんな退屈で罪深い境遇に生まれた俺に、罰を与えてくれるのだ」と。

当たり前にある苦労がないって事が想像できないので明確なことは言えませんが、景太郎くんみたいに元々スペックが高い人間が"運"まで与えられた時、退屈であることは間違いないんでしょう。

 

景太郎くんのやったことは、許せることではないのでヒロインは数乱戦を用いてけじめをつけます。"強運"をねじ伏せて勝利をおさめるんですけど、罰が欲しかった景太郎くんなとっては褒美ってことですね。事件としては一段落ついて、表向きには病気治療による面会謝絶となります。

 

 

 

ここから景太郎くんのいない生活がスタートするんですけど、探してしまうんですよね。景太郎くんの影を……!こっちもサイコパスの後味残りすぎているし、怖い気持ちはあるんですけど、余韻が残るというか印象的なんですよね。クセになると言うか、脳裏に焼き付く。

こっちはとにかく理由を付けてビクビクしながら部屋を訪ねるんですけど、景太郎くんは前のように和やか〜な雰囲気で迎え入れてくれるので拍子抜けです。だけど、彼はまったく反省していない。その裏の部分を出会った時の景太郎くんで話すから余計にエッ?!って翻弄されるんだよ。楽しい。

 

このまま終わるわけもなく、ある日も理由を付けて会いに行っていてみれば自分の手を傷付け血を流している景太郎くんを目撃します。他人を傷付けたい衝動が抑えられないけど、それは無理なのでと自分を痛め付けるんですよ。「あなたからの罰が欲しい」やっぱりヤバい奴なのはそう簡単に変わらない。いや、私はそれさえもスパイスになっているので結構毒されてる。

 

 

誰も傷付けて欲しくないともう一度数乱戦を用いて戦うのですが、今回は景太郎くんがヒロインを翻弄します。馬乗りになって、首や心臓に刃先を向けてきてまた嬉しそうに笑うんですけど、「なぜか俺はあなたを傷つけたくないと思った」と自分の刻印数を切ります。景太郎くんの狂気に小さな変化が訪れます。

 

そんな中、数乱戦の終わりが一週間と近づいてきます。

ここでは、耶告が【拾門寺家】の人間であり、ヒロイン序列を上げて得するのは誰だろうねと理事長に唆されます。そんな不安を景太郎くんに相談しに行くんですが、ここの押し倒され展開みんな好きですよね!?このシーンで景太郎くんから発せられたすべての言葉が好きなんですよ本当……。PVで聴いた「怒りだろうが悲しみだろうが、どんな感情でも構わない」「俺だけを見て、俺だけのことを考えて、俺だけの声を聞いてください」が大ッ好きでドツボで購入した勢としては大満足です。

「俺以外の人間が、あなたを怒らせたり悲しませたりするのは……いい気分じゃない」
「あなたを傷つけるのも、怒らせるのも、悲しませるのも……俺だけだ」
「そして、あなたを喜ばせるのも……」

押し倒されてキスされるんですけど画角と言い、景太郎くんに振り回されてる感じがすっごい好きでした。年下のちょっと余裕のない感じをここで味わえるとは。「あなたの泣き顔や怒った顔と同じくらい、いえそれ以上に笑っている顔が好きだなと今は思えるからかもしれません」成長が垣間見えるのもいいよなあ。独占欲万歳。制服もとい学ラン本当良い…!!

 

 

 

ここで、耶告に向き合い真実を教えてもらうんですけど、火事じゃなかったんですか?ってことで色々ありそうですね。更に、景太郎くんと共に海外逃亡することも伝えます。今までと展開が違いすぎて頭が追いつかないままに、ハピエン突入しました。

ただただスパダリの顔してんじゃん…って感想(笑)「だって、こーんな楽な生活してたら、俺の傍から絶対離れられないでしょ?」って甲斐甲斐しく世話焼いて物理的にも精神的にも独占するの最高に好き。歩くことさえしなくていいよってちょっと過激な表現なんだけど、それがいいんだよね(^^)/♡♡ 展開はどのルートも申し分ないんですけど、好きっていいなよ()好きだ愛してると言葉にしようね!!!

 

 

そ、し、て、バトエンは切に一度考え直して欲しい!!

歪んだ彼との恋を楽しみにどんな仕打ちをしてくれるんだろうと嬉々として選択しているんですよ…!なのに、この中途バットみたいなあっさり感( ;  ; )(バトエン厨)景太郎くんなら何してくれるんだろう〜何なら殺されるのかなとか期待してたのに……特別殺して欲しいわけじゃないけど、衝撃がほしかった……あ〜〜。

 

 

 

 SSでは、学園に忍び込む関連の物語。

やっぱり漆原くん的には管理人さんが一番のライバルなんですよね。「家族として、人生を縛ってしまった罪悪感で、一生貴方を縛っておける」と、久しぶりに見せる狂気的な部分にドキドキしちゃうヒロインの気持ちがめちゃくちゃわかる。正直言うと物足りなさを感じてしまったんだけど、あんなスパダリ顔出来るのに高校生だし、不安定さは健全でしたね。何をしでかすか分からないところがいいんですけど。 

 

巡と景太郎はどちらも捨てがたい推しカプでした。

狂気で翻弄してください。お願いします(?)