キューピット・パラサイト アラン√
※ネタバレ有り
アラン・メイヴィル(CV.古川慎)
危険な香りしかしなかった、奪略パラサイト。
完全にノーマークのキャラでした。
他√でもちょこちょこ関わってきて、徐々に何かを匂わせてくるので何かあるんだろうな~ぐらいでプレイしていましたが、あまりにもずるい√、絶対終わった後アラン…( ; ; )ってなります。絶対です。
アラン√では、過去のキューピットにもあったように自らの手を傷付けたことで自身の恋心に火が付くことがきっかけとなり、ヒロインは恋をして一緒に過ごすことになります。
これまでの印象とは変わって、アランは一切手を出してこなければ、ヒロインの願いは何でも叶えてあげるよと言わんばかりの尽くしっぷり。特別好きそうに見えなかったからこそのギャップ…。これが追々効いてくるんだからすごい。
アランとヒロインは元々対の天使で、代替わり制とされていたキューピットに任命されたのがヒロインだったのです。これを機に二人は離れ離れで、抗おうとしたアランは羽をもがれ悪魔となりました。
それでも、ヒロインのことを諦められず神界について調べていくうちに、キューピットの代替わり制のことと寿命が400年であることを知り、どうにか消滅を防ぐために奮闘していたとのことでした。さらに、恋をすると神でなくなる等の記述を見つけ、どの√でもアランがすべて仕組んだことだったことまで判明します。
これらをすべて飲み込んだうえで、30日間の恋人同士を受け入れたアランよ。
キューピットに矢でたきつけられた恋心だけど、それだけじゃないってことをヒロインは伝えようとしているんだけど、アランは恋どうこうじゃなくて心から大事に愛しているんだよね(恋愛的な意味でないにしろ)。
悪魔の傍にいたことで神の力が弱まっていく描写はしんどかった!!!この段階では対の天使だとかは分からないんだけど、愛が引き裂かれていたわけだもんね。
どうにかして人間と恋するように仕向けたいアランは他の人間を器にヒロインの魂を入れ込んで、長い間見守っていくっていう転生展開が中盤差し込まれてびっくりした。
それこそ長い間身守ってきた、世界で何よりも大切な対の天使。
転生したヒロインは悪魔に狙われ続けていて、それをずっと監視し見守っているアランはやっぱり根が慈悲深いイメージしかない天使だった。自分と触れ合えば記憶が蘇ってしまうかもしれないと思いながらも、転生したヒロインからの誘いは断れず、触れたいと思ってしまうアラン√の切なさは異常。
「キミをもう、見失いたくない。嫌なんだ!『』っ……!」
えっぐ。名前をぼかしていると思っていたんだけど、そうじゃなくて、お互いに特別に名前なんてなくて、お互いだけが認知して愛し合える存在だったんだよ…なにこれ壮大。
天使の頃、悪魔になってからも、転生してからも本当にずっと見守り続けていて、一種の執着の形ではあるんだけど、「キミから、離れられなかったんだ。キミが俺の片割れだったから……」「俺はキミが、好きだったから」これ言われたら納得するしかない。
魂の片割れとか、前世の恋人とか、そう言うの大好き人間としては対の天使だったって最強の設定でした。
【ずっと一緒】を体現できる瞬間は本当にほっとした。
クラリスはアランと髪色が近しいので、最初の方から同じ何かなんだろうな~とは思っていましたが、まさかのアランの母ポジションってところにびっくりしました。クラリスの悪魔の姿も見てみたかったです。
記憶がなくても記憶があっても、ヒロインもアランも傍にいたいと切望するのがよかった。魂が呼び合ってる、みたいなの好きですよね?まじで、全部持っていかれた√でした。
天使たちに幸あれ。