神凪ノ杜 仁科直√

 

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

 

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仁科直(CV.梅原裕一郎

ぶっきらぼうだけど弟には優しすぎる先輩。

終わって思ったけどめちゃくちゃ好きじゃん。特別冷たいわけじゃなくて、弟にだけ特別優しい人であって、高嶺の花の"先輩"感堪らなかったです。

 

 

 

仁科先輩は、クラスも違うので宋太くんのような距離の詰め方は難しいよなあ、と思いながら開始しました。

 

学校での関わりは薄くて、文化祭の準備中も普通に素っ気なくてこれ萌えイベントじゃないの!と困惑しましたが、この√は神隠し事件の中で距離感が縮まって行きました。めちゃくちゃ必死に探してくれるんですよ。ときめく。

この神隠し事件のお話が本当にぼろぼろ泣いてしまって。お母さんは私に未練がないの?なんで会いにきてくれないの?って、なってしまうんですよね。そんな時に、ずっと前に言った好物を作ってきてくれた上にしっかり泣かせてくれるんですよ。ここでPV台詞は泣かせにきてたし、まじ泣きした…。

 

 

ここで泣かせてくれたのが効いていて、

母親に見放されたことで葵くんが侵食を起こし、記憶を失うことしか救う手立てがなくなります。"先輩を守ってくれる人はきっとどこにもいなかった。"から、支えになりたいって今度はヒロインが仁科先輩を泣かせてあげる流れがすごく綺麗なんですよ。つらいんですけど、まだ2人目ですが物語としてすごく綺麗。

 

 

さらに、葵くんの負荷に続き黒雨が現れたことにより仁科先輩まで侵食を起こしてしまいます。ここで、ヒロインが絶対に助けたいと意思を持って能力を使うのが支えたいと決意した恋する女の子らしく強くて好きでした。

 

ヒロインが倒れてから心配でずっと側にいる仁科先輩が苦しそうでなんとも切ない。

ここで突然の告白に入るんですが、葵くんが記憶を失った直後ということもあって焦っていたのかなとも思いました。仁科先輩が「俺の方が好きだ」と頑固なのズルくないですか?彼のズルいポイントたくさんあって、文化祭でもそうなんですけどいじめていいのは自分だけ感。そういう、ささやかな独占欲が前々からあったのが良いところですね(^^)♡

 

 

 

人柱の話を言えなくて黙っているヒロインの心情がめちゃくちゃ理解できました。仁科先輩が、葵くんのためなら何でもするってことが分かっているから言えないんですよ…。母親の件で、自分はいいから葵くんの前ではちゃんと母親をしてくれと渇望していたところからも分かる一面です。

そして、父親が人柱になるとわかった時の酷な選択を選べるのも仁科先輩の強いところですよね。いわば見殺しにするんですが、仁科先輩が今まで味わってきた苦痛とか考えるとこれしか選択肢がなかったのかな、と。綺麗事でどうにかなるわけじゃないシビアなところも個人的には好きでした。

 

 

 

仁科先輩は、はじめて好きになったヒロインを本当に大事にしていて素直になれないツンデレタイプでした。SSもハピエンもそうでしたが、「かわいい」はめちゃくちゃ素直にいうんですよ〜〜( ;  ; )他のことは素直に言えないのに、可愛いって伝えるときは頑な!初恋拗らせ最高でした。