百花百狼~戦国忍法帖~ 黒雪√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

 

f:id:stnb5291024:20200614213512p:image

黒雪(CV.下野紘
かわいい弟タイプかと甘く見ていました。
里を八年も離れて修行を積んでいたこともあって忍術にも優れていて強い。可愛い枠なんてとんでもなくほどに病んでた。想いが暴走しまくってた彼に呑まれたって感じでしたね。

 

 


誰にでも気さくでありながら、時々そんなこともあったっけ〜〜?って言う感じがもう公式から彼に疑問を持ってくださいと言われていた。表裏があるのがもうめちゃくちゃ分かる。
月下丸の鉄壁を易々と掻い潜ってデートに持ち込む術の強かさ好きでした。弟であり、長年側にいられなかった腹いせ感かわいい。ここで、何でそんなことしたの?と暗い顔をするヒロイン…この先好意的に感情移入できるか不安になる(笑)ずっと思ってるんだけど何で敬語なんですか(やめな)

 

 

 


突然秀吉が殺されたくだりは急展開すぎてびっくりしてしまったし、石田様が癇癪起こすのはちょっと心がついていかなかった。冷静沈着キャラじゃないんですか…!?(そこじゃない)


牢獄に閉じ込められたときに助けに来てくれたのは素直にうれしかったし、ヒロインとリンクしてたからストーリーに身を任せてた。
「任務で随分長いこと離れちゃったけど、おまえのことを思わない日はなかった」と離れていたことを悔やんでいる様子は、月下丸への劣等感なんかが示唆されました。
逃げ惑う道中で、めちゃくちゃ強い忍術で撃破していく模様は見ていてスカッとしたし時折見せる人殺しになんとも思わない声色とかはポイント高め。ここで、ヒロインが人殺しは…!って止めるタイプじゃなくて心底ホッとした。まじで危ない()忍として成立しませんもんね、よかった。

 

 


黒雪の影がこの逃亡生活の中で徐々に浮き彫りになっていきます。
「この世にオレとおまえだけだったらいいのにね…」と、割とネガティブ思考な模様。これが、吾郎さん出現によって顕著に現れはじめました。
「おまえの周りは敵しかいないよ。おまえの味方は誰一人いない」
「でも、大丈夫。おまえにはオレがいるだろ?」
「オレは……オレだけはおまえの味方だ。わかるだろ?だからずっと二人で逃げればいいんだよ」
分かるじゃん。超病んでる。こうやって長い逃亡期間にじっくり擦り込んだきた感じはめちゃくちゃ良いですよね。オレがいるからいいじゃん?って投げかけてくる感じあつい。そして、なぜ推しじゃないのか分からん。好きなタイプなはずなんですけど…。

 

 

 

黒雪は"影を殺す"特殊な忍術を取得した代償として記憶と心を少しずつ削り取られていく、と。これが黒雪の辻褄の合わない違和感だったんですね。さらに、ここでヒロインが感じた既視感が秀吉殺害時間の真相。

「捕まったおまえを助けて連れて行けば、二人だけになれるって」

すべてを蝕まれていく環境で、ヒロインのことだけは大切な女の子として心に残っていたわけで、その子のことを理解したいという愛情がどう向ければいいのか分からなかったのかなと思いました。

その気持ちだけが支えだったのに、里のみんなと笑い合ってる姿をみて悔しさに呑まれた、ことで「おまえが他の人に笑いかけるのも嫌だった。オレにだけ笑って欲しい。オレだけと一緒にいて欲しい、そう思った」攫って行ったんですよね。きっと。

 

 

 

そんな洗脳紛いの恋心を伽羅たちにはもちろん否定されます。それでも、現に守ってくれたのは黒雪で、今泣いているかもしれない、支えたいという意思が確立している女の子は強かった。自ら黒雪に攫われる選択肢をとりました。
「もう知らないよ。お前が泣いたって絶対に離してなんてやらない」「身勝手に攫ってやる。おまえはもうオレのものだ」やっと、本当の意味でヒロインの身も心も攫ってくれます。結局この兄弟は、ヒロインの幸せを一番に考える質なんですよね(;_;)

 


「生きる時のすべて、死すらもおまえに捧げる」めちゃくちゃいい口説き文句!!!!永遠を誓い合うのもだいすきですけど、こうやって周りくどいながらも捧げる永遠は良すぎじゃん。

 

この√は死ぬキャラが圧倒的に少ないんだな…って各ルート終わってしみじみと感じました。

 

それ以上にバトエンが良すぎた…!!!!

最後の最後まで、ヒロインの世界は綺麗なものであって欲しいって想いで幻影を見せ後を追うわけですよね。こっちの方が納得できるし、黒雪にはめちゃくちゃ似合うと思いました。