十三支演義~偃月三国伝1~ 張飛√

 

 

 

※ ネタバレ有り

 

 

 

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張飛(CV.岡本信彦

ヒロインの弟分でかつ今作の幼馴染ポジション。2020年にプレイした感想としては懐かしいタイプのCV.岡本信彦。猪突猛進で、初っ端からわたしのこと大好きでした!()


初手に張飛を選択して正解でした。各キャラの特徴や本作の雰囲気を味わいつつ猫族が迫害されているのをみて気分を悪くしたり、このキャラが多分推しだななんて吟味しつつプレイしていました。

 

 


幼馴染ポジションならではの不憫さが可哀想ではありましたが、安定の"昔の約束"があったりとじゅうぶんに特権を行使してくれていたストーリーでした。まあ、刺さらないタイプの幼馴染だったんですけど…(笑)
猫族の獣化について重きを置いた√だったんでしょうか。まだ、世界観の謎が多過ぎて咀嚼し切れていないんですけど、ヒロインも獣化したりするのかとワクワクしています。

 

 


張飛は普段から騒がしくて元気が取り柄の年下男子であり、子どもの頃からヒロインへ恋心を抱いていました。第三者から見ても丸わかりでありながら、当人は気付いてない、みたいな。そこが少し焦ったくて、弟というポジションから脱却出来ない理由だったのかな、と。本当に惜しい人材だと思う……。

曹操に利用されてどんどん戦場に放り込まれていく中でも、ヒロインが自我を保てたのは猫族の存在と弟たちに情けない姿を見せたくないと思えたからだと思っています。猫族で一番の強さを誇るヒロインであっても、守りたいとひたむきに行動し続けられる張飛

 

 

呂布軍が攻めてきたときに任務を放ってヒロインの後を追ってきたところが、彼が自分の未熟さを改める分岐点になったんだと思います。けど、めちゃくちゃイライラしますよね…(笑)

 

 

 

後半にガッと山場を持ってきたな、と感じるストーリー構成でした。

猫族のため曹操の元に仕えることにしたヒロインに山賊討伐の任務が科せられますが、そこで頭をやっていたのが張飛仕えることになって半年という明記があったことを踏まえても、張飛のキャラ変というかブレが大きく感じたのはわたしだけでしょうか……?10年以上もヒロインだけを大好きだった張飛が急にあんた呼びなのが受け入れきれなかった。成長過程ぶっ飛ばしすぎって言うのが率直な感想です。

 

そして、この討伐に向かい再開したことでお互いに恋心を自覚し両想い、となります。ここからが曹操たちからの逃亡生活。

土壇場で「本当に守るべきものがないオメーたちにこのオレが負けるやけねーんだよ!」と言うだけの強さと、ヒロインへの想いがあるのが張飛のいいところですよね。弟ポジションということもあって、ヒロイン同様自己犠牲な部分が似ている。以前は張飛がそれに苦しんでいたのに、今度は逆になるのも皮肉がきいてて良い。

 

 

個人的には感情移入できる〜〜!ってストーリーではなかったんですけど、世界観に浸れる内容でした。趙雲√の彼の方が何倍も男前で格好良いと思うんですけど……恋に振り回されるタイプですもんね……。

 

エピローグがすごく良かった。全編この落ち着きでアプローチされていたらコロッと落ちていたかもしれないと思えるほどCV岡本信彦は強い。楽しかった。