明治活劇 ハイカラ流星組 -成敗しませう、世直し稼業- 守田楓花√

 

 

 

 

※ ネタバレあり

 

 

 

 

 

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守田楓花(CV.井口祐一)

ヒロインの仲良し女友達であり、人気歌舞伎役者の楓花ちゃん。

お金持ちで芝居の技術も長けており、普段から稽古詰めなところを度々逃げ出してはヒロインのところにやってくるような割とお転婆な子。

楓花ちゃんは見た目の通り誰よりも女性らしくて、街の人気者。そんな楓花ちゃんの唯一の友人がヒロインだけというはじまりでした。

 

たった一人の友達を大事にしたいという気持ちが複雑に変化していくのは、すっごく楽しめました。

 

 

 

最初に言ってしまうと、楓花ちゃんは女性としてこれまで育てられてきて、社会から遮断された生活を送っていたことで自分が男であることにまったく気づいていませんでした。時代的には、あり得ないことではないのかな…というワクワク感。

そして、自分が男性と知ってからはヒロインに執着する理由が友情だけでないんじゃないか…といった葛藤にずっと悩まされていました。

 

楓花ちゃんもヒロイン、南郷くんと同い年で成長期に着目したストーリー展開でした。

たったひとりの友達で、大切な人で「あなたとずっと一緒にいたい。私にとってはあなたが全てなの」みたいな、あやふやな気持ちに振り回され続けます。

 

 

友達としてずっと一緒にいることは無理なんだと気付いてからは、だったら結婚して傍にいたい!と感情より先に一緒にいたいが先行している様子。

 

 

ヒロインが恋愛的に見れていないこと、身分のことなどの弊害はありながら、今までの楓花ちゃんとは違った一面を見ることで少しずつただの友達ではない距離感というのは新鮮でした。

本作はまだ2人目ですけど、急な情緒不安定に襲われがちですね(笑)

思春期だもんな…って自分で納得しながらではあるんですけど、

 

 

男性として生きると決めてからの男前っぷりはこの作品一だと思います。

 「気付かせてくれたのは君なんだよ。君は僕の全てさ。君はどう?僕のこと、どう思ってる?」

 バチバチに格好いい。外堀から埋めていく過程だったり、元々親友だったからこその距離感だったり結構得してる。

 

恋愛面もそうなんだけど、舞台役者として今後どうするかも問題になってきます。

楓花ちゃんのお家問題も明らかになりつつ、生きづらい環境を打破しようと思えるまでに心身ともに成長したな~と思える√でした。

 

シンプルに声優さんの音域(?)の幅広さに感服しながら進めていました。

楓花ちゃんはもちろん、優花ちゃんも可愛くて三人でずっと女子会していたい気持ちもありましたが、双子だからこそ別々の道を歩む展開も楽しめました。

 

とにかく後半が美男子!