終遠のヴィルシュ イヴ
※ネタバレ有り
イヴ(CV.斉藤壮馬)
パケの男で慈愛に満ちていて、ヒロインが求めていた"あい"を最初にくれて、一番最初に心を救った言葉をくれる強すぎる人。
間違いなく本当にヒロインの運命の人。
博愛主義はちょっと…と思ってましたが、誰かに愛されたいと渇望するが故の行動だと知って少し安心し、引き留め方のズルさもすごくきゅんときました。
"俺には、まだ君と一緒にやりたいことがあるから側にいてくれないと俺の願いが叶わないんだ"がこのヒロインに対して100点満点の回答で痺れた。
皆を等しく愛するという博愛っぷりは狂気を含むほどのものだけど、ヒロインの飢えた愛されたい欲というのは確実に埋めてくれてたし、それを享受するだけに収まらないヒロインだからいいんだよね………。
「この傷ごと『あいしてる』って、誰かに言ってほしかった…!」
ヒロインの運命の相手がイヴなだけでなく、イヴの運命の相手も間違いなくヒロインなんだよね~~~!!!ってなる。
【リコリスの守護者】であることと、そのリコリスをはじめて愛しているのだというのがヒロインだという構図も心惹かれる過程も全部がロマンチックだった。
アンクゥが言うように安心してヒロインを預けられる相手として相応しいのだとビシビシ伝わってきました。
いよいよヒロインの体質の謎に片足を掛けることになって、イヴが掲げていた"ただの少女"と証明する目標が打ち砕かれることになるわけでした。
シアン√でアンクゥが注意していた、体質がバレないようにしなさいという苦言はこの√生きてくるとは・・・。
ヒロインの体質から、実際にヒロインがそこにいることで死亡者が出ていたことを知り、さらには親友の死にも関与していたと知り……やり場がなくて恨む気持ちはあっても、同時に愛している気持ちもあるっていうのがめっっちゃイヴじゃん・・・って。
博愛主義で誰でもいいから愛が欲しかったイヴがただ一人何を犠牲にしても、たくさんの死者が出ても"愛"をくれた唯一の人のためだけに"愛"を注ぐのやば・・・。
絶望エンドは小冊子を読むと尚拍車がかかるので楽しかった。
救済はまさかそこから!?というほど既に絶望まみれでしたけど、ヒロインの心を何よりも救うべくプロポーズの限りを尽くすイヴがあまりにもかっこよくて絶句した。
「君がどんな存在だろうと、俺は君が背負う【死】ごと愛してみせる」
「だから……その命!いらないのなら、俺にくれ……!」
傲慢さなんて知りませんよって顔してるイヴが言うのがさ~~~。
例えこのまま死んでも二人にとっても救済だったと思うけど
「君が生む死も不幸も絶望も――。そのすべては、俺のものだ」
これは、これまでの√以上にヒロインにとって救済だな、と。
メインとしてふさわしい壮大さだったけど、更に奥があるの怖くて震えてる。