BUSTA FELLOWS 感想
公式サイト
こんにちは!
ツイッターで数々の乙女ゲーマが満喫していて、その波からかなり遅れてのプレイだったのを少し後悔しています。積んでいる方がいたら今一番にやって欲しいと思える良いストーリーでした。
「乙女ゲーム」という括りできゅんとするシーンはたくさんありましたけど、それ以上に考えさせられるゲームでした。体感だけでいうとCZをやった後の感覚に近い、と思う。
以下ネタバレは控えていますが念のためご注意ください。
■個別感想
・リンボ(CV.KENN)
・モズ(CV.福山潤)
・ヘルベチカ(CV.吉野裕行)
・シュウ(CV.細谷佳正)
・真相
■シナリオ
ボリュームとしてはサクッとできた気がします。楽しくて一瞬で終わりました。
海外映画っぽいって言われていた理由がプレイして10分以内にめっちゃわかる。
面白いところを凝縮して本作品が出来上がってるなって気がしました。中弛みしてなかった。事件は色んな悪に繋がっているので、気持ち広がりすぎて収集つかなくなってるかな?って終わってから思ったけど、気にならなかったです。
「人間同士、惹かれ合えば友達にも仲間にも恋人にも、家族にもなるんです。その感情に違いはなくて、ベクトルがほんの少し違うだけ」って言うのが、本作の根幹だった気がします。
最初は本当にお互い利害関係で一緒にいて苦難を乗り越えて大事な仲間になって特別な存在にって順序を追ってるし、大事に思ってるけど自√以外で恋愛感情を向けられることがないのが良かった。
攻略相手だけを真っ直ぐに考えさせてくれてるなって。
それと、何より言葉選びがどれも良かった。
口説き文句のとき以外もスクショしてることが多くて、2次元の男なんだけど、実際に現実に生きていると思わせてくれる人間味がいい意味でも悪い意味でも際立っててプレイしている時に喜怒哀楽がヒロインにちゃんと乗りました。
■キャラクター
みんな人としてちゃんとしてた。
単純な好みで言えばツンデレとかメンヘラとか拗らせてんな~って思わせてくれる子を攻略する機会が多いですけど、仕事内容とかはアレだけど人として立派だった。
各々に軸があって薄暗い過去もあって、干渉しあわない程よい距離を保ったチーム。
必要以上にヒロインをちやほやすることなく、『心地いい空間』をゲームを通してでも分かる。
サブたちも嫌な奴から魅力的な方もたくさんいたけど、やっぱり攻略キャラたちいいなって思わせてくれる塩梅も上手かった。出しゃばりな人とかもいないし、善悪が曖昧な本作のキャラとしてすっごくいい仕事してました。
最後に、ヒロインのテウタちゃん。
ライターって仕事に合っている好奇心旺盛な子。最初こそ押しが強くて無鉄砲なところあるなって思ったけど、危ないことがあった時ちゃんと逃げる選択肢を取れる子って意外といないから好感が持てました。
テウタちゃんも善悪の判断は自分でするってタイプで、味方でいたい人にはとことん頑張ることの出来る健気な一面も見られました。恋愛面では多分この子ツンデレ(笑)ツンデレの子を口説く攻略キャラっていうのも珍しくて楽しかった。
■イラスト
初めましてのすめらぎ琥珀さん。
どれも綺麗で崩れもなく見直してみれば枚数は少なめ。ただ、差分が多くて気付かないまま読み進めてたことを後で知りました。
そして、本作は躍動感ある演出がすごかった。
ドライブシーンは窓の外が流れていることで疾走感を感じられ、PVにも使用されているヘリから札束が舞っているあのシーンもちゃんと札束が舞ってた。
細かい演出が凝っていて飽きなかった。
文字に起こされていないけど裏で会話が交わされていたり、ヒロインの返事の後ろでみんなが同意の声を挙げている、とかそういったシーンが乙女ゲームをプレイしているって感覚以上にドラマとか映画を見ている感覚に近かったのかも。
■総評
まだプレイしていない方には是非プレイして頂きたい作品でした。
恋愛面のきゅんとするシーンもありながら、ストーリー展開のワクワクがそれ以上に大きくて物語としておススメしたいです。
今回も、嫌いなキャラって言うのがいなくてキャラ同士の関係性とかチームの空気感とかその場にいるような気持ちになれました。
それで言うと、ジョーDのコドリアとかアンシャンテとかの仲間モノが好きな方には刺さる部分があると思います。
人として立派な彼らだけど人間らしい弱さも見せてくれて、より感情移入しやすかったです。ヒロインに声がついている作品は、これで2本目ですが私が本作にはあって良かったなって思ってます。
色んな事を考えさせられながらプレイ出来ました。
乙女ゲームとしてだけでなく物語として楽しんでください。
ありがとうございました。